
老人性色素斑は、加齢とともに大きくなる今までの生活習慣の影響が多く出るシミと言われています。
シミの根本的な原因を防ぐように様にする事と同時にシミを治す方法をしっかり理解して行う必要があります。
シミの治し方には様々なものがあるので、タイプに合わせて正しい対処法を取るようにしましょう。
もくじ
老人性色素斑とは?
一般的な老人性色素斑は、年齢とともに手の甲や顔・腕などの日頃から紫外線を浴びやすい部分にできます。
年齢とともに増えていってしまうものが多く、年齢を問わず年をどなたでも出てくる可能性を秘めています。
加齢とともに徐々に増えて大きくなったり濃くなっていくのが特徴で、60歳を過ぎたあたりからはお腹など、見えないところにも出てくることがあります。
本来ならば加齢とともに増えていくものですが、過剰に紫外線を浴びている方であれば、20代から出てくるケースも見られます。老人性色素斑は単体でできることもありますが、同時に脂漏性角化症ができている事も多いので、そのような場合には合わせて治療する必要があります。
顔にできるシミには、様々な種類のシミが混在している事が多く、一つのシミの種類として認識していると、対処しきれない場合があります。専門医に相談するなどして、自分の顔にできているシミがどのような種類のものなのか把握しておくようにしましょう。
老人性色素斑の症状
ぼんやりとした境界線のはっきりしない楕円形のシミができていたら、老人性色素斑である可能性が高いです。
小さいうちに見つけておけば少しずつ治療して治していく事ができますが、大きくなってしまうと治すのにも時間をかけなければならなくなってしまいます。顔だけではなく、首周りや紫外線が当たりやすい位置にある部分にできていれば、老人性色素斑かもしれません。紫外線の影響を受けてできる事が多いので、時間をかけて忘れた頃に若い頃に蓄積されたものが表面に出てくる事もあります。小さいシミを放っておくとだんだんと大きくなり、顔全体が黒ずんでシミでいっぱいになってしまう方も少なくありません。顔の色味がくすんでくると、お肌を張り艶のある綺麗なお肌に見せる事ができなくなるので、女性の顔のコンプレックスの一つとして悩まされている方が多くいるようです。
老人性色素斑ができる原因
老人性色素斑ができてしまう主な原因は紫外線によるものと老化によるものとがあります。
どちらか一つではなく、同時に色々な要因が重なっている事が多いので、老化と紫外線に効果がある対策を講じる必要があります。洋服で隠れない顔や首周り・腕などは、紫外線を常に受けている様態にあり、紫外線の影響によって起こりやすい老人性色素斑は、大抵その部分に集中してできます。
お肌が紫外線を浴びると、お肌の奥深くにあるメラノサイトと呼ばれるメラニン色素を作りだす細胞を刺激し、メラニン色素を生成します。一定量であればお肌のターンオーバーと共に剥がれ落ちてなくなるものなのですが、紫外線を大量に浴びてしまいメラニン色素の生成量が過剰になると、ターンオーバーでは排除しきれずにお肌の表面に残ってしまいます。この残ったメラニン色素がお肌に色素沈着することでシミになります。
シミはお肌のターンオーバーが上手くいかない事でできるものではありますが、紫外線などの刺激によってお肌のDNAが破壊されてお肌の細胞の構造ごと変わる事もあるとされています。
したがって、老人性色素斑はただのシミとして扱うのではなく、デキモノの一種ととらえて治療する方が効果的な場合もあります。
どうやったら老人性色素斑を治せるの?
老人性色素斑は比較的治しやすいシミの種類と言われています。正しいシミの治し方を理解しておくと、専門医に相談する際にもより多くのアドバイスを受けることができるようになります。しっかりと頭に入れてから、皮膚科医などを受診してみるようにして下さい。
外用薬
外用薬として用いられる医薬品は主にレチノールやハイドロキノンなどです。
皮膚の状態やシミの濃さに合わせて使い方に制限がある場合があるので、高濃度なものは医師による処方箋が必要になります。
ただ塗っていれば効果があるというわけではなく、他の治療法と合わせて行う事が多いのが特徴です。
まず内服薬や外用薬を試してみて、それでも効果がみられなければ、レーザー治療を勧められるといった流れが主流のようです。
医師によって治療方針が異なる場合がありますから、信頼できる専門医を見つける事が解決への近道になります。
内服薬
内服薬としては、主にトラネキサム酸やビタミンCなどを処方される事が多いです。
内服薬は肝斑などの他のシミには効果がありますが、老人性色素範囲はほとんど効果がないと言われています。
服用中は色味が少し薄くなりますが、服用をやめればまた元の濃さに戻ってしまいます。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは酸性の薬剤でお肌の表面に残った角質を取り除き、お肌のターンオーバーを促す方法です。
海外などではお肌のさらに深い部分にまで薬剤を浸透させる方法がとられる事がありますが、日本人のお肌には向いていない事が多いので、ほとんど行われていません。
お肌自体を健康的に維持しておく為には効果的な方法ではありますが、シミの細胞自体を壊す方法が効果的な老人性色素班には、一時的な効果しか得られないような場合が多いです。
レーザー治療
レーザーにもいくつか種類があり、色の濃さや深さによって効果的なものを選ぶ形になります。シミの取れ方や治り方にはそれぞれに異なる点がありますが、老人性色素斑を治すのであればそこまでの差は出にくいものです。
時代と共にレーザーの機会も新しくなるものなので、現時点で世に出ているものをあげておくと、Qスイッチレーザというものを使用するケースが多いです。このレーザーはシミ治療やタトゥー消しなどに使用される色素に直接働きかけるもので、ルビー・アレキサンドライト・ヤグの三種類があります。
シミのレーザー治療は、広範囲でない限りはほとんどが一度の治療で治す事ができます。個人差があるので、経過が気になる方は、事前に医師に相談してみるようにしましょう。
レーザー治療をすると、しばらくはガーゼやテープでの保護が必要になり、傷つけているので紫外線を浴びるのも厳禁です。
なるべく外出したりしなくても良い長期休暇などを利用して行うのがおすすめです。
シミが完全に取れたと言える状態になるまでには約半年くらいかかると考えておいた方が良いでしょう。
光治療
フォトフェイシャルやライムライトと呼ばれている光治療はダウンタイムが少なく毛穴の引き締め効果がある事から、昔からシミやハリツヤの為に行っている方の多い治療法です。
ソバカスなどには効果が絶大ですが、色味の薄い表面上にある老人性色素斑以外には効果がない場合もあります。シミが濃く深い位置まである時には、光治療を行っても何も変わらない事もあります。
力の弱い光を当てて治療すればダウンタイムは少なくて済みますが、その分効果も実感しずらいのが現実です。効果を実感できるくらいの光の強さで照射すると、黒い点状のかさぶたができ、化粧で隠すには少し難しいものです。
こういった意味では、レーザーなどで効率的に治療してしまう方が早く治す事ができると考える事もできます。
あくまでシミを薄くする為の手段であって、シミを完全に消す事ができるものではないという認識をしておくようにしましょう。
治療に関する疑問点
いざ治療しようと思い立っても、疑問点が沢山浮上してきますよね。いくつか良くでてくる疑問点を挙げてみましたので参考にしてみて下さい。
エステに通えば消えるの?
老人性色素斑はエステなどの施術で薄くなる可能性はとても低いとされています。お肌のターンオーバーを促す為にピーリングをしに行く事などは結果としてお肌の生まれ変わるサイクルを正常にするものなので意味はありますが、シミが薄くなるかというと疑問が残ります。
ただ表面にできてしまっただけの炎症性色素沈着や肝斑などには、適切な処置を施せば改善の余地があるかもしれません。
比較的小さいうちから、専門医に受診する事をおすすめします。
費用の目安はどれくらい?
治療法は様々ですが、治療法が自由診療か保険適用かによって値段に差が出てきます。
個人的に治したいから行うというものは保険が適用される事が少なく、レーザー治療などは保険適用外のものが多いのが特徴です。一般的に直径5㎜程度のシミをレーザーで治そうとすると、2万円前後するのが相場です。クリニックや皮膚科によってはそれ以上に高額になる事もありますから、事前に予算などを相談して可能なものから試してみるようにしてみて下さい。
まとめ
シミの一種である老人性色素斑は、治しやすいといっても効果的な方法を選ばないと、なかなか効果を実感する事はできません。
自分でなんでも決めてしまうのではなく、専門的な知識を持っている皮膚科医などにしっかりと症状をみてもらい適切な処置をしてもらうようにしましょう。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
MAYU美容家
国際文化理容美容専門学校を卒業後、都内サロン2店舗を経て独立。 現在は、都内にてヘア・メイクアップアーティスト・着付師として活動。美容歴9年。 誰かの為になるちょっと嬉しい情報を丁寧な切り口で発信していけたら・・という想いで執筆しています。Recommend
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