
目の下にできるしわ。よーく見ると下まぶたにちりめん状にあらわれるものもあれば、下まつ毛の際すぐ下あたりに、横線になってくっきりと刻まれるものなど、狭い面積にいろいろな形をしてしわができることがあります。今まで、じっくり自分の目の下と向かい合ったことがなかったと思うくらい徹底追及し、適したケアをご紹介します。ぜひ経過を楽しみにしてみてくださいね。
もくじ
目の下のしわを進行させない徹底ケア
目の下のしわ。個人差はありますが、年齢とともにどうしても目立つようになってしまうものですよね。美容医療などさまざまな方法でなるべく目立たなくさせることは可能ですが、日々の生活でできることってどんなことでしょうか?
答えはズバリ、あきらめずにケアすること。これにつきるんです。紫外線の予防、効果的な化粧品の使用、お休み前の正しいクレンジング、十分な保湿…こうした日々のケアによって、肌の外側からしわを進行させないように徹底することです。
そして忘れてはならないのが、生活習慣を正すこと。食生活や睡眠時間をはじめ、食べ物や喫煙などの習慣を見直すことです。即効性はありませんが、ご自身の体に備わっている自然治癒力を高めることで、体の内側からも美しくすることも大切だと思っています。
でも、結論を急ぐ前に、まずはご自身の目の下のしわについて研究してみましょう。
しわの種類を確認
しわの種類について、著名な皮膚科医の先生による分類をはじめ、さまざまな分類がなされてきました。ここでは、しわの形態から分類される1.線状しわ、2.図形しわ、3.ちりめんじわについて見てみたいと思います。
線状しわとは
線状しわとは、深くはっきりとしたしわのこと。おでこや目の周りなどにまっすぐできるしわです。カラスの足跡と呼ばれる目尻の放射線状のしわやおでこにくっきりと現れるしわなど、気になる箇所にはっきりとした形で見られます。おもに紫外線による害のひとつである光老化が原因だと考えられています。
図形しわとは
図形しわは、しわが交錯し、三角形や四角形などのような図形を描くもの。電子顕微鏡などで見てみると、表皮の下面や真皮の上面に図形模様が見られるそうです。このしわは、首や頬のあたりなどに見られ、線状しわと同じように紫外線の影響を受けやすい箇所で起こりやすいと言われています。
ちりめんじわとは
ちりめんじわは、その名のとおり、ちりめんが作り出すような細かいしわのこと。表皮のすぐ下の弾性線維(エラスチン線維)が失われ、肌は乾燥した状態になっています。おもな原因は加齢ですが、しわの部位に保湿を与えることで、しわの状態を改善することも可能です。
目の下を2か所に分類してケアしよう
目の下には、目袋と呼ばれるふくらみがあります。これは、目の周りの筋肉である眼輪筋のそばにある眼窩脂肪が顔の表面に現れてきたもので、目の下がたるんでいるように見えます。このたるみが原因で、目の下にしわができるようになることもありますよね。
でも、目の下にできるしわはこの部分だけではありません。下まつげの生え際のあたりにもしわができるのです。アイライナーやマスカラを使うことで皮膚に負担が来ていることも原因のひとつ。「目の下」とひとくちに言っても、このようにさらに細かく分類することができるんです。
そこで、目の下を下まぶたと下まつげの生え際のあたりに分類し、それぞれの細かいケアについて考えてみたいと思います。
下まぶたのしわ対策
目の周りは、顔の中でも老化が目立つ部位。年齢を重ねるごとに、目のまわりの筋肉である眼輪筋が低下し、目の周りにある眼窩脂肪が下まぶたの方に押しやられていきます。これによって、目袋が膨らんでいき、そこにしわができるようになっていきます。
さらに、目の周りの皮膚は薄く、瞬きなどによって摩擦や疲労が起こるため、しわができやすいのが特徴。下まぶたのしわは、紫外線、化粧品による負担、クレンジング不足などのスキンケアの問題によって皮膚が乾燥し、しわができるようになってしまいます。
乾燥が原因によるしわは、しっかりとした保湿を基本とする正しいスキンケアが重要なポイント。これにより、下まぶたにできたしわはかなり改善されるはずです。
下まぶたの皮膚の特徴
目の周りの皮膚の特徴は、何といってもほかの部位比べて薄いこと。だからこそ、さまざまなトラブルに遭いやすいのです。たとえば、原因がわからないのに目の下の皮膚が急に乾燥してガサガサになってしまったとか、かゆくなって皮膚が剥けてしまったなどのトラブルはよくあることです。
さらに、目元はメイクの中でも重要なパーツ。アイラインやマスカラなどで触れることも多く、コンタクトレンズを使用している方は、さらに目を酷使しています。最近では、日常的にスマホを利用することも多くなり、目の乾燥や疲れによって瞬きの回数も増え、目元の皮膚だけではなく、筋肉も疲れ切っています。
こうした状況が続くと、目元への負担は大きくなり、目の周りの健康は損なわれていきます。目元のしわだけではなく、たるみやクマなどで悩んでいる方も多いですよね。さらに、年齢によって肌のハリがなくなっていくと、皮膚が乾燥し、しわができやすくなります。これが、下まぶたの皮膚がさらされている現実なのです。
下まぶたにしわができる原因
下まぶたにしわができるのは、さまざまな理由によって皮膚が乾燥するせいです。それではどうして乾燥してしまうのでしょうか、その原因について見てみたいと思います。
●紫外線
紫外線が皮膚に悪い影響を与えることはよく知られていますよね。紫外線による「光老化」も問題となっています。実際、紫外線がほとんど当たらないお尻や腿の内側などの皮膚は、若い方も高齢の方もさほど変わらないそうです。
紫外線にはUV-AとUV-Bがあることも有名ですね。UV-Bは表皮細胞の遺伝子を傷つけ、皮膚がんあどの原因となる紫外線。一方、UV-AはUV-Bよりも急激ではない紫外線ですが、実は光老化を促進させている恐ろしい紫外線です。
生まれてからずっと紫外線を受けている皮膚。皮膚の老化のおもな原因は光老化だとも言われています。強い日差しを感じない曇りの日であっても、日焼け止めの使用はもちろん、日傘や帽子、袖や襟で肌を守り、紫外線を避けるようにするべきです。
●ファンデーション、コンシーラーの負担
下まぶたのしわを目立たなくするために使っているファンデーションやコンシーラー。でも、使い過ぎが目の下の皮膚に負担を与えているという事実に気づいていない方は多いかもしれません。
そもそも、ファンデーションやコンシーラーをつけすぎると、しわはかえって目立ってしまいます。ファンデーションがしわに入り込んで、しわのラインがひび割れを作ってしまうからです。さらに、化粧品を使い過ぎることで皮膚に負担を与え、ハリがますますなくなっていきます。せっかく目立たなくさせようとしているのに逆効果になってしまうなんて悲しいですよね。
ファンデーションは薄く塗り、メイク直しは目元のメイクを落としてからのほうがベター。面倒ですが、肌への負担は軽減されます。
●雑なスキンケア
メイク落としを十分にしなかったり、日頃のケアが少しいい加減になったりと、雑なスキンケアもしわの原因となります。というよりも、きめ細かいケアがしわを目立たなくさせると言ったほうが正しいのかもしれません。とにかく、下まぶたのしわに対するケアをどれだけやったのかが、加齢にも負けない肌の健康へと導いてくれます。きれいで健康な肌を守るためにも、日頃のスキンケアはしっかりとやっていくべきですね。
対策方法:正しいクレンジングと保湿方法
正しいクレンジングとは、クレンジング剤選びからはじまります。きれいに落ちる強いクレンジング剤がいいとは限りません。肌の保湿成分をも洗い流してしまう界面活性剤などが含まれているものもあります。私は、オイリー肌なのでオイルクレンジングではなく、肌になるべく負担をかけないオーガニック石鹸を使用しています。泡立てはシルクのタオル。私は自分の肌の研究を重ねてこの方法にたどり着きました。いままでのところ、とても調子がいいです。みなさんもご自身の肌にあった方法を見つけたいですね。
クレンジングの際、目元をマッサージしながら洗浄するのはやめた方がいいと思います。一見すると、しわやたるみがなくなるように感じますが、目の周りの皮膚は薄いため、さらに酷使するといっそうしわやたるみが深くなりかねません。
下まぶたのしわのおもな原因は乾燥。したがって、クレンジングの後は十分な保湿が大切。肌の状態によって、必要な成分が含まれた化粧品を使いたいです。肌のハリの成分であるコラーゲン配合、コラーゲンの生成に必要なビタミンC 誘導体、傷ついた細胞を正常化させるレチノール配合など、さまざまな化粧品があります。
下まつ毛の生え際あたりのしわ対策
下まつ毛の生え際は、実は汚れがたまりやすい部分です。クレンジングの際も十分に落ちていないことも多く、不十分なクレンジングが原因で目がかゆくなり、さらに皮膚を傷つけることもあります。アイメイクで使っている部位でもあるため、肌への負担はかなり高いと考えた方がいいでしょう。
このため、下まつ毛の生え際あたりもしわができやすい部分です。下まつ毛の生え際から下の方へ向かうしわなどがよく見られます。きめ細かいケアが必要となります。
下まつ毛の際1ミリまで意識を
何と言ってもクレンジングがキーワード。でも、皮膚がデリケートで、アイメイクなどがキレイに落ちなくて困っている方も多いかと思います。落ちないからといって、こすって洗浄するのは×。しわになってしまうだけではなく、たるみの原因にもなってしまいます。専用のリムーバーである程度落としてから、顔全体のクレンジングといっしょに時間をかけて落としていきます。最後は綿棒などでそっと落とすとよいでしょう。手がかかりますが、下まつ毛の際1ミリまで意識することが肝心です。
下まつ毛の生え際あたりにしわが出来る原因
下まつ毛の生え際あたりのしわは、何といってもアイメイクに対する負担が第一の原因。加えて、不十分なスキンケアでダブルパンチを受けていることが多いと思われます。
●アイライナー、マスカラの負担
目は口ほどに物を言うとはよく言ったものですが、目はその人の美しさを象徴しているだけではなく、その人柄をも映し出している重要なパーツです。ですから、アイメイクは非常に重要で、しっかりと目の周りのメイクをしている方も多いはずです。
ところが、下まつ毛の生え際はメイクを落としにくい部分でもありますよね。洗ってもなかなか落ちない、時間がないときは、こすってしまうこともあるなんて方、意外と多いのではないでしょうか。
でも、つけた化粧品を落とすためにごしごし洗うのも、洗浄力のある化粧品を使うのもNG。専用のリムーバーを使い、時間をかけて落としていくことが大切なんです。非常に手がかかりますが、そうやって皮膚を保護していかないと、気づいてみたら…という悲しい発見をしてしまうかもしれません。
●雑なスキンケア
メイクが落ちにくい、明日もメイクするから、ま、いいかと、いい加減になってしまうのはダメ。雑なスキンケアは、しわだけではなく、しみやたるみなどをも作ってしまいます。なかなか落ちなかったら、リムーバーを染み込ませて綿棒できれいに落とします。皮膚に負担をかけないように、きめ細かい対応をしなければなりません。
対策方法:正しいクレンジングと保湿方法
下まつ毛の生え際のあたりも、下まぶたと同じように、ご自身の肌のタイプにあったクレンジング剤を選ぶこと。そしてクレンジングの際、皮膚に負担がかからないように専用のリムーバーで軽くなでるように洗浄します。
クレンジングの後は、好みでホットタオルなどを使って目の周りの血行を良くし、肌を温めて毛穴を開き、保湿効果の高い化粧品などでしわを予防します。下まつ毛の際もしわができやすいため、肌の状態によって、必要な成分が含まれた化粧品を使いましょう。しわに効果が期待できる成分、たとえばコラーゲン配合、ビタミンC 誘導体、レチノール配合など、さまざまな化粧品があります。
定期的に鏡でチェック
そして、目元を定期的にチェックしていくことです。細かい部位ですが、日頃からマメに気にすることで、しわが目立たなくなるほか、改善への道を見つけることができるかもしれません。
目元のしわは、目の疲れなども原因だと考えられています。睡眠時間をしっかりと取り、健康的な食生活を送り、適度に運動をするなど、日々の生活習慣を改善することも考えたいですね。
とくに食生活の改善は重要。体の外側からだけではなく、内側からもいい栄養を与えることで、時間はかかりますが、健康と美を得られることができます。
まとめ
今回は、目の下のしわについて研究しました。しわには、その形態上の分類から、線状しわ、図形しわ、ちりめんじわがありましたが、目の下のしわを進行させないためには、あきらめずにケアし、生活習慣を正すことでした。
そして、目の下を「下まぶた」と「下まつ毛の生え際」に分け、それぞれのしわの特徴、原因、対策方法について模索しました。ぜひともお役立てればと思います。そして、いつまでも若々しく、美しくありたいですね。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
BEMORE編集部美容家
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