
髪がゴワゴワしてまとまりにくい!そんな悩みはありませんか?ツヤのあるつるつるした手触りの髪は健康の証拠。髪は見た目の印象を大きく変えてしまいます。乾燥したパサパサの髪は老けて見られることも。
時間もお金もないからとあきらめてはいけません。健康な髪は日頃のヘアケア習慣で作られるのです。毎日のケアとちょっとしたコツでつるつる髪を手に入れましょう。
もくじ
髪の見た目を左右するのはキューティクル
髪の質感や手触りに大きく関わってくるのがキューティクルです。ヘアケア製品のコマーシャルではよく耳する言葉ですね。一体どのような働きをするのか詳しくみていきましょう。
キューティクルとは?
一本の髪は、3つの層からなっています。その一番外側にあるのがキューティクルです。
ちなみに、中間部はコルテックス、中心部はメデュラといいます。
日本人女性の髪の太さは平均0.08mmと言われています。この細い髪の一本一本の中に3つの層があるというのは驚きですね。
髪の質で特に重要なのがコルテックス。主にたんぱく質でできていて、通常その12~13%が水分です。このコルテックスの状態が髪の質に関わってきます。
しなやかでツヤのある髪は、コルテックスに含まれる栄養成分と水分が保たれることによって作られます。そして、この部分を守っているのが外側にあるキューティクルなのです。
キューティクルが剥がれると?
キューティクルは髪の根元から毛先に向かってうろこ状に重なり合っています。
非常に薄い層で、個人差がありますが6~8枚ほどが重なっています。通常はしっかりと髪にくっついて閉じていて、内部の水分やたんぱく質が流れ出ないように守っています。その状態が髪のツヤを作っています。
キューティクルが剥がれると、内部の水分が蒸発しやすくなり、髪が乾燥します。外からのダメージも内部に伝わりやすくなります。髪の見た目に最も影響する表面の均一性も乱れてツヤがなくなります。髪の手触りが悪くなるのもこのためです。
キューティクルが傷む原因
キューティクルは髪の一番外側にあるため、最もダメージを受けやすいといえるでしょう。キューティクルは剥がれてしまうと修復することができません。
しかし、剥がれかけた状態なら補修することができます。つるつる髪を作るために、髪に影響を与える5つのダメージを知っておきましょう。
紫外線
紫外線が肌に悪影響を与えることは、多くの人がご存じのことでしょう。しかし、忘れがちですが、髪にも悪影響を与えるのです。
紫外線は髪に吸収されて、髪を構成しているたんぱく質の成分であるアミノ酸を酸化させ、別の物質に変えてしまいます。こうして髪がダメージを受け、乾燥してパサつき、ハリやコシ、ツヤがなくなり、ひどい場合は髪の色も褪せてしまいます。表面にあるキューティクルは強い紫外線によって焼けてボロボロになることも。紫外線によるダメージ、侮ってはいけませんね。
ドライヤー
洗髪後の髪を乾かすときや、スタイリングのときなど、ドライヤーはほとんど毎日使うことでしょう。ドライヤーの熱も髪にダメージを与える原因となります。
たんぱく質は100度を超えると溶けはじめます。ドライヤーは通常100度~120度ほどの温度になりますので、ほとんどがたんぱく質でできている髪は、ダメージを受けるのも当然ですね。
シャンプー
毎日シャンプーをするという人もあれば2日に1回という人もいるでしょう。中には朝・晩と1日2回シャンプーする人も。シャンプーの仕方によっても髪へダメージを与えます。
シャンプーは頭皮を洗うのがメインですが、市販のシャンプーの中には刺激が強いものが多くあります。特に安価で手に入れやすい高級アルコール系シャンプーといわれるものは洗浄力が強く、頻回に洗髪することで髪のダメージにつながるので注意が必要です。
パーマやカラーリング
髪にダメージを与えるものと聞いて、ほとんどの人がまずパーマやカラーリングをあげるでしょう。
これらは、薬剤でキューティクルを開かせて、中間部のコルテックスに影響を与えます。カラーリングなら元の髪の色を抜いてから思い通りの色を入れるという工程になります。パーマなら、髪の結合部分を一旦解いて、思い通りの形にかえてから再度結合するという工程になります。縮毛矯正では熱も加えるため、より痛みやすくなります。頻回にパーマやカラーリングをしている場合は注意が必要です。
静電気
特に冬になると悩まされることの多い静電気ですが、これも髪のダメージにつながります。
静電気は思った以上の衝撃を髪に与え、キューティクルが痛む原因になります。
静電気が起こりやすい条件としては、乾燥と摩擦があげられます。つまり、乾燥した髪にブラッシングすることで静電気が起こりやすくなるので、注意が必要です。
つるつる髪を手に入れるためのヘアケア習慣
髪質を改善するにはこまめに美容院に通って・・・なんてことをしなくても大丈夫です。ゆっくりとヘアケアにいそしむ時間がなくても、原因さえわかれば自宅での毎日の心がけ次第で髪はよみがえります。次はヘアケア方法についてみていきましょう。
髪の紫外線対策
お肌には日焼け止めを塗ったりアームカバーをしたりと気を使っている人は多いですが、髪に対してはどうでしょうか?
髪のダメージの多くが紫外線なので、今すぐにでも対策をとりましょう。
髪の紫外線対策は2つあります。
1つが帽子をかぶること。髪に直接紫外線があたらないので、もっとも手軽で効果的な方法です。注意しておきたいのが、長時間帽子をかぶることで、頭皮が蒸れてしまうこと。かゆみや臭いの原因になりますので、風通しのよい帽子がおすすめです。
もうひとつが、洗い流さないトリートメントを使うこと。髪を保湿することでダメージを防ぐことができます。また、UVカット機能のあるトリートメントもあります。毎日のスタイリングの仕上げに塗っておくだけで紫外線対策になるので、ぜひ習慣にしておきましょう。
ドライヤーの熱から髪を守る
ドライヤーがダメージの原因になるからといって、洗髪後に自然乾燥するのはよくありません。髪が濡れているときにはキューティクルが開いているのです。この状態で放置しておくと、内部の水分もどんどん蒸発し、髪が乾燥してしまいます。つるつる髪にするためには、洗髪後は速やかに髪を乾かしましょう。
ドライヤーの熱によるダメージを防ぐには、洗い流さないトリートメントをつけてから乾かすことです。特に熱に強いオイル系トリートメントがおすすめです。
ドライヤーは髪から10cm以上離して、同じところに長時間あたらないように動かしながら当てましょう。
正しいシャンプーの方法
シャンプーの方法によって、髪に大きなダメージを与えてしまうことがあります。毎日のことなので、正しいシャンプーの方法は身につけておきましょう。
シャンプーは頭皮を洗うもの。髪をこすり合わせたりしてごしごし洗うと、キューティクルが傷んでしまいます。髪の汚れは、洗髪前のブラッシングとお湯で洗う予洗いでほとんど落ちます。髪はやさしく扱いましょうね。
また、シャンプー液を直接髪につけるのもダメージの原因になります。液は必ず手にとって、泡立ててから使いましょう。シャンプーの洗い残しも髪や頭皮に負担をかけます。最後にしっかりと流すことを覚えておきましょう。
パーマやカラーリングで気を付けたいこと
美容院によっては、パーマとカラーリングを同時にすることができます。しかし、同時にすることは短時間で強い薬剤を2回も使うことになり、ダメージは大きくなります。髪のダメージを減らしたいのであれば、できるだけ別の日に行いましょう。2週間以上は空けた方がよいでしょう。
市販のカラーリング剤を使用する方もいると思います。髪のダメージのことを考えれば、髪の状態をみながら施術してくれる美容室の方がよいことはご存知のとおりです。しかし、費用や時間のことを考えると、そうもいってはいられないですよね。
市販のカラーリング剤で染める場合は、説明書をしっかりよく読んで行うことが大切です。放置時間もきちんと守り、使用後はしっかりと薬剤を落としてからトリートメントしましょう。
静電気を発生させないブラッシング
ブラッシングは毛流れを整えて、つるつるでツヤのある髪を作るのに欠かせません。静電気が起こるからといって、やめてしまうのはもったいないことです。
静電気は前述したように、乾燥が原因で起こります。したがって、ブラッシング前に髪を少し湿らすと静電気を予防できます。しかし、入浴後のような髪をしっかり濡らした状態ではキューティクルが開いているので、ブラッシングによって髪を痛めてしまいます。ブラシを少し濡らす程度で大丈夫です。髪にはオイルタイプなどの水分量の少ない洗い流すトリートメントをつけておくと、すべりがよくなります。乾燥してパサついた髪の保湿をこまめにすることも大切です。
ブラシの種類にも気を使うとさらによいでしょう。猪毛や豚毛などの動物の毛でできているブラシがおすすめですが、人工素材でも静電気を発生させないような加工をしているものもあります。自分に合ったヘアブラシを使いましょう。
朝のスタイリングでつるツヤ髪を作る方法
毎日のヘアケアで髪のダメージを回復させるのも大切ですが、今すぐつるつる髪を作りたいという方のために、スタイリングのちょっとしたコツをお伝えします。
ドライヤーのあて方を工夫する
ブローをするとツヤのある髪がつくれますが、うまくできずに時間がかかり、ドライヤーのあて過ぎでかえって髪がパサついてしまったという方もいるのではないでしょうか。
ブローは髪を少し引っ張りながらドライヤーの風を当てることです。不器用でうまくできない場合は、手ぐしでも構いません。最後の仕上げにロールブラシなどで表面を軽くブローするだけでツヤのある見た目になりますよ。
注意する点は、髪を引っ張りすぎると傷むのでほどほどに。ドライヤーの向きは、キューティクルの流れにそって、斜め45度の毛先の方向にむかってあてます。こうすることでキューティクルが整い、ツヤがでます。
仕上げに冷風で引き締めるのもポイント。
朝の忙しい時間に丁寧にブローすることができないという方は、夜のうちに整えておきましょう。洗髪後にしっかりとタオルドライしたあと、全体が少し湿っているかなという程度まで乾かします。その後、余裕があればしっかりブローしておくと、朝のスタイリングがかなり楽になります。
オイル系の洗い流さないトリートメントを使う
ツヤを出すのになくてはならないのが、洗い流すトリートメントです。多くの種類がありますが、髪なじみがよく、ドライヤーの熱にも強いオイルタイプがおすすめです。オイルの性質から、少量を髪に塗るだけでツヤがでます。ただ、ツヤを出したいからといってたくさん塗るとベタつく原因になります。
ブローする前につけるのは、1~2滴の量で大丈夫です。付け方は、まず、オイルを手に取り、手のひらと指の間に広げます。そして毛先を中心に髪の中間くらいから馴染ませます。最後に手に残ったオイルを表面につけましょう。
ブロー後の仕上げにも、仕上がり具合によって少量毛先につけるとパサつき防止になります。
まとめ
日々の心がけ次第で髪質が大きく変わることがわかりましたか?正しいヘアケア法を知っておくだけでキューティクルの整ったつるつる髪に向かって一歩前進です。特別なことではありません。できることから実行しましょう。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
山川 ハナエ美容家
主婦兼フリーライター/元看護師/三児の母。独身時代は給料の大半をエステと趣味のバレエに費やす美容オタク。働く女性と育児奮闘中の母の気持ちがよくわかる。趣味は読書、英語学習、舞台鑑賞。年を重ねても内面が輝く美しい女性に憧れている。Recommend
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