
季節に関係なくノーマル肌で悩みがないのにまぶたがカサつく、アイメイクののりが悪くなったなど、目元の中でも乾燥が気になるのがまぶたです。顔の中でも皮膚が薄く、デリケートなまぶたは、メイクや生活習慣の中でも触れる機会が多く、摩擦の影響を受けやすいパーツ。乾燥してしまう原因から潤いへ改善する方法を導き、保湿やスキンケアはもちろん、乾燥させないためにするべきインナーケアも同時に行いましょう。今はまぶたに悩みがなくても、今ケアをするかしないかで、あなたの未来の目元も、見た目年齢も変わります。知らず知らずのうちにまぶたをカサつかせてしまっているNG行動も改めながら、美しい目元を育てていきましょう。
もくじ
まぶたが乾燥しやすい理由とは
肌の他の部分は乾燥しないのに、まぶたにカサつきを感じることはありませんか?まぶたが乾燥しやすい理由を知るために、その構造や乾燥する原因についてまずは考えていきましょう。
まぶたの構造
まぶたの皮膚は、頬の3分の1ほどの薄さしかありません。また、汗腺や皮脂腺がほとんどなく、バリア機能となる潤いがつくられにくいため、外からの刺激に非常に弱い構造なのです。
デリケートな部分にも関わらず、目を擦ったりアイメイクの負担を受けやすく、乾燥しやすいまぶたは、習慣になっていることの改善や徹底的なケアが必要といえます。
まぶたが乾燥する原因
次に、デリケートなまぶたが乾燥してしまう原因について考えていきましょう。まぶたの乾燥は日常的におこなっていることや習慣から生まれやすいのです。
●紫外線
一年中降り注がれている紫外線ですが、日焼けどめを塗り忘れたり、下地を使用せずそのままアイメイクをしていませんか?紫外線を浴びた肌は肌本来がもつ保湿成分を失いやすく、乾燥を引き起こしてしまいます。
●摩擦
肌への摩擦はバリア機能が壊れる原因の一つです。まぶたは目のかゆみやメイクで気づかぬうちに何度も触れている部分。摩擦による乾燥には気をつけなければなりません。
●メイク
目元をパッチリ見せるためにアイメイクは欠かせませんよね。特にファンデーション、下地、アイシャドウにアイライナーと、メイクがたくさん重なるまぶたはメイクの成分による負担を感じやすく、メイク時の摩擦の影響も受けやすいのです。
●間違ったスキンケア
クレンジングが正しく行えていなかったり、デリケートなまぶたの保湿方法が間違っていることで乾燥を引き起こしていることがあります。顔の他の部分とは違う皮膚だからこそ、正しく行う必要があります。
●アレルギー
アトピーや花粉など、アレルギー体質の場合は目元にかゆみが出やすく、擦ることで乾燥や赤みの原因に。ひどい場合は放っておかず、眼科や皮膚科で薬を処方してもらいましょう。
まぶたの乾燥につながるNG行動
まぶたの乾燥は皮膚の性質から影響を受けやすいだけでなく、普段何気なく行っていることからも起こっています。
●クレンジング
顔全体を同じクレンジングで落とそうとして、落ちにくい濃いアイメイクに対しゴシゴシしちゃう、なんてことはありませんか?まぶたへの摩擦が乾燥を引き起こすだけでなく、目元のメイクが落ちきれていないことでカサつきやかゆみの原因になってしまうこともあるのです。
●かゆみ目を擦る
目がかゆいとき、かゆみが止まらずに目を擦ってしまう行動は無意識に力が入ってしまうものです。目薬や目を洗う習慣で対策をとってください。充血やかゆみがひどい場合はすぐに眼科へいきましょう。
●目元のマッサージ
皮膚が薄い目元は、顔の他の部分と同じようにマッサージしてしまうと目元のしわやたるみにつながるだけでなく、摩擦の影響で乾燥してしまいます。目元のエイジングケアや血行促進にはマッサージではなく、保湿と温めが有効です。力が加わるマッサージは控えてください。
まぶたが年齢を左右するのはなぜ?
年齢を重ねていくうちにまぶたの二重の幅が広がったり、逆に狭くなってアイラインが引きにくくなることや、目元が下がってしまい、老け込んだ印象になるなど、まぶたがもたらす悩みは絶えません。
まぶたの印象で目元年齢を左右してしまうのは、ハリが不足してしまうことに理由があります。皮膚の水分量は年齢がますごとに減っていくもの。特に皮膚が薄く、乾燥しやすいまぶたはたるみやすく、見た目年齢にも影響が出てしまうのです。
まぶたをカサつかせないスキンケアの基本
では、乾燥するとカサつきやかゆみ、ハリ不足などたくさんのトラブルを引き起こしてしまうまぶたをカサつかせないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは基本的なまぶたのスキンケアから学んでいきましょう。
クレンジングは目元用を
目周りにアイシャドウを重ね塗りしたりウォータープルーフのマスカラを施している場合、顔全体を同じクレンジングで落としてしまうと、過剰な摩擦や洗い残りの原因になってしまいます。
目元はポイントメイク落とし用のリムーバーとコットン、綿棒を使用し、クレンジングや洗顔の最初に行ってください。
●アイメイクの落とし方
コットン全体がしみこむ量のポイントメイク用リムーバーを含ませ、目閉じた状態のまぶたにのせます。そして数秒おき、するするっと流すように滑らして落としてください。まつげの隙間に残ったアイライナーやコットンでは落ちにくかった部分は綿棒を使用し、念入りに落とします。
最後に32℃程度のぬるま湯で洗い流してください。
まぶたの乾燥には保湿が正解
皮脂腺がほとんどなく、乾燥しやすいまぶたのスキンケアは、保湿をすることで潤いを与えるのが一番です。
●化粧水も忘れずに
スキンケアの最初に行う化粧水ですが、ただバシャバシャと顔全体に浸透させてしまうと頬周りやおでこなど、面積の広い場所には行き届きますが、目元のような細かい部分は十分に潤いが入り込みません。
化粧水はコットンにたっぷり含ませ、目の上にパックするようにのせ、コットンの表面に乾きを感じるまでしっかり浸透させてください。
●アイセラム・アイクリーム
美容液タイプのセラムと、テクスチャーがしっかりしているクリーム、どちらもアイケア用に作られており、保湿にも優れているため、基礎化粧品にとり入れると良いでしょう。
セラムはエイジングケアに力を入れているものが多く、小じわやたるみが気になるまぶたにむいています。また、乾燥がひどく、赤みやかゆみ、メイクのりが悪い場合はアイクリームがおすすめです。
まぶたに3点おきし、指の負担が軽い薬指を使って内側から外側に向かってゆっくりていねいになじませてください。
まぶたが潤う日中の過ごし方
スキンケア不足だけでなく、生活習慣や長年のクセによってまぶたの潤いを邪魔することがあります。
正しくまぶたケアをしながら、併せて気をつけたいことをまとめました。
UVケアは欠かさずに
忘れがちなのが、日中の紫外線対策です。アイメイクを施す前に、SPF・PA入りの下地を使用しましょう。日焼け止めを塗るときも指で細かい部分まで塗り逃しの無いようにしてください。
目元は皮膚が薄いため、紫外線の影響が出やすい部分です。夏場は帽子や日傘でプラスアルファの対策も忘れないようにしましょう。
まぶたが乾燥しないアイメイク
メイクによる負担を感じやすいまぶたには、乾燥の影響がでないアイメイクを習慣にしましょう。
パウダータイプのアイシャドウをグラデーションにするように重ねてしまうと、メイクの負担だけでなく摩擦の影響も受けやすくなってしまうので、着け心地が軽いクリームタイプのアイシャドウがおすすめです。
アイライナーやマスカラはウォータープルーフのものを使用してしまうと、クレンジングの負担やゴシゴシ洗いをまねきやすいので、水で落とせるフィルムタイプのものを使用しましょう。
サングラスで外的刺激をシャットアウト
日本ではあまり日常的に使用する機会がないサングラスですが、ほこりや外気、紫外線をカットし、目のかゆみも軽減してくれます。
バリア機能の弱い目元だからこそ、守る美容としてサングラスの使用をおすすめします。
寝不足はまぶた美人が遠のく
皮膚の生まれ変わり、ターンオーバーを正常に保つには睡眠をしっかりとることが一番です。
また、寝不足が起こるとクマができやすく目元に疲れが出てしまうので、それを隠すためにアイメイクが濃くなりがち。メイクによる負担だけでなく、眠たいと感じることでまぶたを擦ってしまう行為も無意識におこないがちなので、まぶたの乾燥を和らげるためにも睡眠は十分にとりましょう。
まぶたの血行促進で目元をマイナス5歳に
最後に、血行が滞りやすい目元の巡りを良くする方法をお教えします。血行を良くすることでアイケアの効果もアップし、目元が若返りますよ。
目元の血行促進で目元が若返る理由
目元の血行不良はくすみや青クマの原因になり、疲れた印象を与えてしまいます。また、血の巡りが悪いと皮膚細胞に栄養が行き渡りにくく、乾燥はもちろん肌老化につながってしまうのです。
アイセラムやアイクリームの浸透力も上がるので、乾燥予防のためにも目元の血行改善に役立つ簡単な方法にトライしてみましょう。
ホットタオルで簡単にまぶたの血行アップ
簡単にまぶたの血行を促進させるには温めることが有効です。ホットタオルを使用し、巡りを良くしてあげましょう。
お風呂上がりや朝など、ノーメイクの状態でおこなってください。
- 濡らしたタオルをしぼり、耐熱用の袋に入れる
- 500wの電子レンジで1分、600wの電子レンジで50秒程度温めます
- 電子レンジから取り出した瞬間は熱いので軽く広げてからまぶたにのせます
- 3分~5分後、おしぼりが冷え切る前におしぼりをとります
リラックスしたいときにおこなうことで、目の疲れを和らげる効果もあります。おしぼりをとった後のまぶたには保湿を忘れないでください。化粧品が浸透しやすくなり、違いを実感できるでしょう。
まとめ
まぶたは皮膚の構造からも乾燥しやすい部分です。保湿や基本のスキンケアはもちろんですが、メイクや睡眠、目を守るプラスアルファのケアも同時におこなうことで乾きを和らげることができます。
意識するのとしないのでは大きく差がつくまぶただからこそ、乾燥させない対策を日常的にとりいれ、若々しく美しい目元をキープさせましょう。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
加恵美容家
10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。Recommend
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