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乾燥かゆみは市販の薬でも治せる?本当に効果的な薬の使い方

肌の乾燥でかゆみがつらくて、クリームを塗っても改善しない。季節が過ぎるのをただ待つだけなのは酷ですよね。掻きむしって赤く炎症を起こすと、傷跡となって残ることもあります。

乾燥によるかゆみを治すのに効果的な方法は、適切な薬を正しい方法で使用することです。保湿や血行促進、抗炎症など、薬の成分も合わせてご紹介します。

乾燥してかゆみがでるのはなぜ?

寒くなると肌がカサカサしてかゆくなって、知らないうちに掻きむしってしまう。寒い季節には定番の出来事のように思いますが、なぜ乾燥するとかゆみがでるのかご存知ですか?その理由をご説明しましょう。

バリア機能が肌を守っている

肌の表面は、外部からの刺激から肌を守る役割をもつ「バリア機能」があります。このバリア機能を保つための役割を担っているものの一つが皮脂膜です。

皮脂膜は、汗と皮脂がまじりあって作られたもので、いわば乳液のようなもの。これが肌内部の水分が外に逃げないように守っているのです。

しかし、気温が下がる秋冬になると、汗や皮脂の分泌が減るため、皮脂膜が十分に作られなくなります。その結果、肌のバリア機能が壊れ、肌内部の水分が逃げて乾燥し、さらに外部からの刺激を受けやすくなってかゆみが生じやすくなります。

肌の乾燥とは肌の水分量が減ること

肌は4つの層で構成されており、その一番表面にあるのが「角層」です。角層には細胞間脂質という水分を蓄える役割をもつ物質があり、セラミドなどから構成される脂質の層と、水分子の層が規則正しく積み重なってラメラ構造をつくっています。これが皮脂膜とともにバリア機能を担っています。

皮脂膜が減少すると肌の水分量が減り、バリア機能のもう一つの構成要素であるラメラ構造も乱れてしまいます。肌の乾燥を防ぐには、油分だけでなく水分の補給も大切なのです。

血行不良も乾燥の原因に

肌のすみずみまで行き届いている血管は、肌の細胞に酸素や栄養素を届ける役割をしています。血行が悪くなると、細胞が栄養不足になり、ターンオーバー機能が衰え、肌が乾燥します。

気温が下がると、寒さのために血管が細くなり、血行が悪くなります。また、寒さで動くのが億劫になることで、余計に血行不良がおこりやすくなります。

かゆみを引き起こすヒスタミンの役割

かゆみを感じるのは、ヒスタミンの役割です。つらいかゆみの症状のため、ヒスタミンが憎く思えるかもしれませんが、これは体の防御反応の一つなのです。

肌が外部から刺激を受け、傷ついたと感じれば、ヒスタミンが分泌されて、血管を拡張して血流をよくし、肌を修復させようとします。そのときにかゆみも感じます。風邪のときにくしゃみや鼻水でウイルスを外へ出そうとするのもヒスタミンの働きです。

体を守るために大切なヒスタミンですが、かゆみが我慢できなくて掻いてしまうとさらに肌表面を傷つけてしまい、ヒスタミンが分泌されるという悪循環に陥るとつらいですね。

かゆみ対策には、肌を刺激から守るために乾燥を防いでバリア機能を保つことと、かゆみが起こったときに薬を使って早く鎮めることが大切なのです。

市販の薬でかゆみを治すには

ひどいかゆみがあるときは、皮膚科を受診して薬をもらうのがよいですが、なかなか時間がなくて病院に行くのも億劫ですよね。市販の薬でも適切に使用すれば効果が期待できますよ。そのポイントを見てみましょう。

症状にあった薬を使いましょう

かゆみがある場合は、かゆみを鎮める働きがある成分に加えて、血行促進と保湿作用のある成分が含まれている薬が有効です。具体的にどのような成分があるのか知っておきましょう。

かゆみを抑える成分には、ヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン薬、神経に働く局所麻酔薬、温感や冷感を利用してかゆみを抑えるものの3種類があります。

・ジフェンヒドラミン
市販薬にはよく使われている成分です。抗ヒスタミン作用でかゆみを抑えます。

・リドカイン
局所麻酔に使われる成分です。かゆみの神経に働いてかゆみを鎮めます。

・クロタミトン
皮膚に軽いしゃく熱感を与えてかゆみを抑えるといわれている成分です。抗ヒスタミンや局所麻酔とは作用機序が異なり、詳しい機序が解明されていませんが、効果は認められているので一般的に広く使われています。

・カンフル
冷感を利用してかゆみを和らげます。湿布薬にも使われ、清涼感を与えます。

・メントール
カンフルと同様に冷感を利用してかゆみを和らげます。

かゆみを抑える成分以外に、血行促進作用があるビタミンEや、皮膚の新陳代謝を促進して、角質が厚くなるのを防ぐビタミンA、皮脂腺に働いて皮脂の分泌を促進させる作用があるガンマ-オリザノールも注目です。

保湿成分では、角質の保湿成分であるセラミド、ワセリン、コラーゲン、ヒアルロン酸、尿素が代表的です。

乾燥肌に効くヘパリン類似物質とは

乾燥肌にとっては万能薬ともいえる「ヘパリン類似物質」があります。その作用は、保湿効果、血行促進効果、抗炎症作用があり、浸透性も高く、肌の内部に働きかけて新陳代謝を促し、乾燥肌を改善へと導きます。

寒い季節に起こる、しもやけに対して処方されることもあり、かゆみ止めというよりは、血行をよくして乾燥を防ぐ目的のものです。かゆみの原因である乾燥を元から改善してくれるので、おすすめの成分ですよ。

ステロイド薬を適切に使いましょう

ステロイド薬に抵抗のある人がいますが、適切に使えば、かゆみをすばやく鎮めて、肌の状態を早く回復させることができます。

ステロイドには強さが5段階(ストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、ミディアム、ウィーク)あり、市販薬ではストロング以下の強さがあります。基本的には、肌の状態に合わせた強さの薬を使い、症状がおさまったらステロイドが含まれていない保湿剤に移行するのが正しい使い方です。

ステロイド外用薬の副作用としては、皮膚萎縮、細菌などによる皮膚感染症、アレルギー性接触皮膚炎などがあります。ただ、皮膚科学会によると、適切な量と使用方法を守れば、3カ月塗り続けても副腎皮質への影響はありません。疑問点があれば、皮膚科を受診するのがよいでしょう。

ステロイドが怖いからと治る前にやめたり、ほんの少しの量しか使わなかったりすれば、余計にかゆみが悪化して長く使わなければならなくなることもあります。上手に使って、つらいかゆみは早めに解消しましょう。

薬の正しい塗り方をマスターしましょう

乾燥してかゆみが強いと、薬を塗るときにたっぷり浸み込ませようと強く擦りこんでしまうことがありませんか?こうすると肌が刺激を受け、バリア機能が低下する原因になってしまいます。

薬を塗る時は、手のひらに薄く広げ、やさしく擦りこみましょう。

保湿剤は、入浴後すぐに塗るのが最も効果があるとされています。入浴後は皮脂がとれ、角質も柔らかくなっています。そのため、肌の水分が蒸発し乾燥しやすくなっていますが、薬の吸収はよくなっています。

薬の量は、たっぷりと使うのが効果的です。皮膚科学会によると、指の先から第一関節までチューブの薬を出した量が、大人の両手のひら全部に使う量(およそ0.5g)に相当します。思ったよりも多いと感じませんか?薬はたっぷり塗らないと十分な効果が発揮できないのです。

市販の薬を使うときの注意点

市販の薬を使うときの難点は、自己判断のため、正しい薬を選べているかがわからないことです。塗り方も自己流になりがちですよね。間違った使い方をしていると、効果がないどころか副作用がでる可能性もあります。市販薬を使うときに注意したいことをチェックしておきましょう。

薬の用法・容量を守る

市販薬には必ず添付文書が入っています。細かい文字でいろいろ書かれているので、読むのがめんどうだと思う人も多いかもしれませんが、最近では、一般の方にもわかりやすく書かれているものが多くあります。

薬のパッケージにも簡単に用法・容量が書かれていますが、添付文書もざっと確認して、間違った使い方をしないように気を付けましょう。

薬の使用頻度も気になりますよね。「1日数回」と書かれているものは、保湿剤に多いですが、基本的に塗れば塗るほど効果のあるものや、症状がでたときに塗るものです。

ステロイド薬など、使用頻度が限られているものは、塗りすぎると副作用のおそれがあるので、その通りにしましょう。

用法にも気をつけましょう。全身のどこに塗ってもよい薬なのかどうかも確認しておく必要があります。ほとんどの薬が、目のまわりや粘膜に塗ることは禁止されています。

3-2.肌に異常がでた場合は中止する
市販薬の説明書きにもよく書かれていますが、肌に異常がでたり、かゆみが悪化したりした場合はすぐに塗るのをやめましょう。

「異常」というのは、薬を塗ったところが、ヒリヒリする、赤くなる、じんましんができた、ぶつぶつ、汁がでてきた、といった症状です。薬による接触皮膚炎といいます。

薬の成分でアレルギーを起こしているので、一度このような症状がでたら、今後も繰り返し起こったり、悪化していったりする可能性があります。特に重篤なのが、薬を塗ってすぐにかゆみがでてじんましんがでる症状です。そのまま使い続けると息が苦しくなるというショック状態になるので、できるだけ早く受診しましょう。

異常があって受診するときには、使った薬も持っていきましょう。

生活の中で乾燥かゆみを予防する

いくら薬を塗ってもかゆみがよくならない場合は、普段の生活に気を付けてみましょう。特に乾燥しやすいのはお風呂あがりです。そして、空気の乾燥で肌の水分が奪われるので、湿度を保つことも大切です。この2点について、もう少し詳しくご説明しましょう。

お風呂の入り方次第で乾燥を招く

お風呂はほぼ毎日入るもので、体についた汗や汚れ、余分な皮脂を落とすのに必要な行為です。全身を清潔に保つのは、かゆみを予防するためにも大切なこと。

しかし、間違ったお風呂の入り方で、肌の乾燥をまねき、かゆみを悪化させることもあります。その行動をチェックしてみましょう。

・ナイロンタオルでゴシゴシ洗う
・熱いお湯に長時間入る
・1日に2回以上、体を洗う

これらの行動は、体の皮脂を取り過ぎてしまいます。バリア機能の失った肌は乾燥しやすいのでしたね。

また、お風呂あがりは皮脂が少なくなっている状態ですので、顔だけでなく、全身に保湿することも大切です。保湿効果のある入浴剤を使うのもよいでしょう。ボディーソープは刺激の少ない弱酸性のものを選ぶのもポイントですよ。

部屋の乾燥にも気を付けましょう

部屋が乾燥すると、体の水分が空気中に蒸発して全身が乾燥しがちになります。

寒い季節はエアコンなどの暖房器具を使うため、部屋が乾燥しがちになります。湿度計を用いて部屋の湿度を保つ工夫をしましょう。乾燥肌にならないための適切な湿度は60%程度といわれています。

部屋の湿度を保つ方法を詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック!

乾燥注意報!?部屋の乾燥がコワい理由と効果的な加湿法

市販の薬を上手につかって乾燥によるかゆみを撃退しましょう

市販の薬でも、使い方を間違えなければ、乾燥した肌の状態を回復させ、かゆみを軽減させることができますよ。

市販薬だけでは治らない場合ももちろんあります。その場合は皮膚科を受診して、適切な薬を処方してもらいましょう。

かゆみはできるだけ早く鎮めることが大切です。乾燥する季節をうまく乗り越えて、肌を守りましょう。

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山川 ハナエ美容家

主婦兼フリーライター/元看護師/三児の母。独身時代は給料の大半をエステと趣味のバレエに費やす美容オタク。働く女性と育児奮闘中の母の気持ちがよくわかる。趣味は読書、英語学習、舞台鑑賞。年を重ねても内面が輝く美しい女性に憧れている。

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