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乾燥のひどさは湿度のせい?キレイ肌が続く湿度環境のつくり方

保湿用の化粧品を使用してもなかなか改善されない乾燥肌。
それは、湿度が最適な状態に保たれていないことが原因かもしれません。

特に冬や季節の変わり目のように、室内屋外の気温差が激しい環境では湿度にも差があり、ベストな状態に保たれていないことがほとんど。
乾燥の影響は肌や健康状態を左右してしまうのです。

では、肌にとって最適な湿度って何%なのでしょうか?加湿器が無い状況で湿度を保ったり、肌を守っていくにはどうすればよいのでしょうか?そんな湿度と肌、乾燥の関係性に対する疑問にたっぷりお答えしていこうと思います。

スキンケアだけでは叶えられない「湿度」というエイジングケアを、一緒に学んでいきましょう。

湿度と乾燥の関係

 湿度が高い、低い、と耳にすることはしょっちゅうありますが、そもそも湿度はどのように計られているのでしょうか?湿度によって乾燥状態が変化する理由も、湿度のメカニズムによるものです。
 湿度環境を保つ前に、湿度について詳しく学んでおきましょう。

湿度とは

 湿度は、空気に含まれている水分割合で割合が決まります。空気はかたまりとなって動くため、同じ室内にいても湿度に差があり、空気の温度次第で水分量が一定でも湿度は変わります。

 また、湿度には二種類あり、温度により保たれた空気に対して水蒸気がどの程度含まれているかを示した「相対湿度」と、1kgの空気中にある水蒸気量の目安を示す「絶対湿度」に分けられていますが、一般的にあらわされているのは「相対湿度」の方です。

冬に乾燥を感じやすい理由

 湿度の高い夏が終わり秋真っ盛りになると、平均湿度が約15%下がります。さらに冬になり気温が低い状態が続くと、全体の水分量に対し、実際に空気中に含まれている水分は少なく、同じ湿度環境でも乾きを感じやすくなります。
冬になると窓に水滴が溜まり、結露するのは、外の気温が低くなったことで抱えられる水分量以上に空気に含まれた水蒸気が発生してしまったからです。

湿度が低くなる環境とは

秋冬の外気だけが湿度を下げるわけではありません。寒くなり、エアコンによって暖められた空気が乾燥すると湿度は変化します。通常の室内環境でも低い湿度が更に低くなることで、及ぼしてしまう影響も大きくなるのです。
オフィスに長時間いたり、自宅で過ごすことが長い人は気をつけなくてはなりません。

湿度が低いと及ぼす影響

 具体的に湿度が下がってしまうと、私たちの体にどのような変化をもたらすのでしょうか。

●肌の過乾燥
人間の肌からは目に見えない水蒸気が蒸発し、潤いとなる水分も排出されています。水分の蒸発量は湿度が低くなればなるほど増え、肌は乾燥しやすくなってしまうのです。
そのため、潤いを逃さないように守る「バリア機能」を高めることは、冬場の肌に必要不可欠といえます。

●風邪・インフルエンザ
湿度が低い環境では呼吸器系の粘膜が乾燥しやすくなり、防御機能が低下してしまうため、ウィルスが体内に入りやすくなります。

冬場の風邪やインフルエンザなどは病原菌の流行だけでなく、防御機能が下がってしまうことも関係しているのです。

●髪のパサつき
湿度が下がることにより髪の水分が外に逃げ出しやすくなることで、パサつきやうねりといったダメージを感じやすくなります。また、頭皮も乾燥しやすくなることで地肌の代謝が低下し、フケが出たり地肌の水分保持力を失い、発毛にも影響を及ぼすのです。

美肌を保つ最適湿度とは

 では、健康体や肌を保つのに適した湿度はどのくらいなのでしょうか?湿度がいかに美肌をつくるのに大事なのかをお話ししましょう。

肌に良い湿度

 健康を保つのに必要な湿度は40%~60%です。40%をきってしまうと、粘膜や目に乾きを及ぼし、活発化したウィルスを取り込みやすくなってしまいます。

一方で、外気の影響を直接感じとり、水分が逃げやすい肌に適した湿度は60~70%といわれており、少し高めです。肌の乾燥が進み、バリア機能が失われている場合は湿度の設定を少し高めにしておきましょう。

太平洋側は湿度が低い?

 冬に低温の乾燥した季節風が流れ込むのは日本海側ですが、水分を吸収し雪や風に変わります。そして、その季節風が太平洋側へ流れ込むころには水分が奪われた状態になっているため、湿度が低く更に乾燥してしまいます。

 寒い、空気が冷たいというイメージは日本海側にありますが、乾燥しやすい湿度なのは太平洋側なのです。

湿度計がなくてもわかる湿度環境の目安

 湿度は空気の塊の動きによって変化するため、適切な湿度を保つのに湿度計があると安心です。部屋に湿度計が無い場合や用意が難しい環境では、氷水を入れたガラスや金属のコップ、グラスで湿度による乾燥がどの程度進んでいるのかがわかるので、試してみてください。

コップ、グラスの周りにすぐ水滴がつけば理想的な湿度が保たれている状態ですが、数分が経過しても水滴がつかない状態なら室内の湿度は低く、乾燥が進んでいることがわかるのです。

一年中湿度を保つ意識が美肌を育てる

 季節ごとに気温・湿度は変化します。湿度が低いのは冬だけでなく、例えば11月から4月は東京の平均湿度は60%を上回ることがありません。

 夏のエアコン、冷房によっても湿度は30~50%程度になってしまうので、美肌を保つためにも湿度環境は一年中意識しておく必要があります。

簡単に湿度を高くする方法


 外出先やオフィス、結露・子供やペットが気になって自宅で加湿器が使えないなど、湿度を維持するのが難しい場合でも簡単に湿度を上げることができる方法をご紹介します。
 美肌を保つためにぜひ実践してみてください。

●コップに水を張る
コップやグラスに水を入れ、置いておきます。水分が蒸発するので湿度の上昇につながります。オフィスのデスクや、ベッドルームに枕元に置いておくと肌や喉にも効果的です。
旅行先でもできる簡単な方法です。

●鍋にお湯を沸かす
お鍋ややかんに蓋をせず、お湯を沸かします。お湯を沸騰させた時に出る蒸気が部屋の湿度を上げてくれるため、即効性があります。一旦沸騰したら火を止め、お鍋ややかんを置いておくだけで湿度を維持できます。

電気ケトルでも同様にすれば効果があります。

●霧吹きを使用する
水分量を足すように霧吹きをまきます。ルームスプレーや消臭スプレーでも同様の効果が得られます。
カーテンや布製のソファに巻くのも良いですが、カビや雑菌の繁殖に注意し、量をまきすぎないようにしましょう。

●部屋干しする
洗濯物の水分が蒸発することで湿度を上げることができます。あまり大量に部屋干ししてしまうと、加湿のし過ぎによるカビの繁殖や生乾きの原因になってしまうので、部屋の広さに合わせ、洗濯物の量を調節しましょう。

●マスクをする
加湿に特化したマスクも販売されているほど、予防や喉の加湿に手放せなくなっているマスク。外出先のような外気の風にあたりやすい環境、就寝時の加湿に効果的ですが、肌に触れるため、デリケートな肌質の場合は摩擦で乾燥や肌荒れをおこすことも。
清潔なマスクを正しく着用するようにしましょう。

●観葉植物を置く
植物は葉の部分から水分を蒸発させているため、葉の面積が大きい植物を部屋に置いておくと湿度を保つことができます。

 ●石油ストーブを使用する
石油やガスが燃焼すると水分が発生するため、電気ストーブやエアコンに比べると加湿が可能です。しっかり換気をしながら使用しましょう。

乾燥を防ぐ加湿器の正しい使い方

 乾燥が気になる季節や湿度を上げるのに欠かせない、手放せないことが多い加湿器ですが、あなたは正しい使い方ができているでしょうか。加湿器のスイッチを入れておけば安心、なんて思っていませんか?

 この機会に加湿器の正しい使用方法をおさらいし、肌やのどの乾燥を防ぎ美しく湿度を保つ環境づくりを見直してみましょう。

加湿器は部屋のサイズに合ったものを

 加湿器、と聞いてあなたはどんなサイズのものをイメージしますか?デスクにおけるようなコンパクトなもの、蒸気が噴き出すもの、暖房機のような大型タイプまで、実は加湿器って大きさはさまざまなのです。

 例えば「大きい部屋に小さい加湿器」では、サイズが適さず十分に室内を加湿することはできません。部屋のサイズに合った加湿器を使用しましょう。

水やフィルターは清潔に

 水を入れるタンクは使用するとぬめりが出て、赤カビが出やすくなります。水は毎日交換し、入れ替える際にはタンクも洗いましょう。

また、フィルターが汚れてくると加湿器の水のミネラルにカビが群がり、空気を汚してしまうため、肌やのどに悪影響なのです。

 加湿器の掃除はこまめに行い、清潔な状態に保ちましょう。

置き場所は部屋の中心に

 加湿器は室内の邪魔にならないようにと部屋の隅や壁際に置きがちですが、部屋の中心に設置した方が水分の広がりが効率的でまんべんなく加湿することができます。

 さらに、エアコンの送風機能や扇風機を使用し、空気を循環させると湿度を保ちやすいでしょう。

過度な加湿は肌の潤いが逃げる

 加湿された状態で過ごした方が肌はうるおいますが、その後湿度の低い場所に移ったり外出してしまうと、加湿され潤いとなっていた肌の水分が蒸発します。肌本来がもっている肌内部の水分も奪われやすくなってしまうので、ひどいときは加湿前より肌が乾燥することも。

 また、過度な過湿状態の室内にはカビやダニの活動を活発化させる危険性もあります。
湿度は上がりすぎないように、65%前後に保ちましょう。

湿度次第で肌年齢に差がつく

 人間の肌は同じように保湿効果のあるスキンケアを施していても年々乾燥が進みます。
なぜなら、肌本来がもっているセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分は加齢とともに減少するからです。肌老化の大敵である乾燥から肌を守るためには、化粧品や生活習慣でエイジングケアするように湿度を保つ必要があります。

乾燥肌はしわや肌のごわつきなど、加齢が目立つトラブルを増加させます。肌がもつ潤いを逃がさないよう、過ごす環境の湿度にもこだわりましょう。
  

まとめ

 肌をスキンケアで潤すように、過ごす環境の湿度を保つのは肌にとって大切なことです。肌を乾燥させる外気の湿度が下がるのは、冬だけではありません。一年中、加湿器を使用できない状況でも湿度を保つ方法をとりいれることで、あなたの数年後の肌は変わります。
 若々しいキレイ肌を維持するためにも湿度を意識し、快適に過ごしましょう。

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加恵美容家

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。

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