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ヒートテックは肌を乾燥させる!?原因を知って潤い逃さず寒さ対策しよう

冬の寒い日の防寒対策のインナーとして、定番になっているのがユニクロの「ヒートテック」です。

あなたも一枚は持っているのではないでしょうか?

着ているのと着ていないのとでは違う、と実感する保温効果でとても人気商品なのですが、一方で「着ていると肌にかゆみを感じる」「湿疹ができた」と、肌ダメージを感じるとの声もあるようです。

特に乾燥肌や敏感肌の人に症状が出やすいのですが、なぜかゆみがおこるのか気になりますよね。

それはヒートテック特有の素材に理由がありました。
ヒートテックが乾燥やかゆみを感じるのはなぜか、そして、敏感な肌状態のときにヒートテックをどう着られればよいか、どのような寒さ対策がベストなのかをお話ししていきます。

ヒートテックとは

 冬に欠かせないインナーとして愛用している人も多いヒートテックですが、その機能性についてあなたは詳しく知っていますか?ヒートテックの保温性や素材について、まずは知っておきましょう。

ヒートテックが温かさを感じる理由

 ヒートテックで感じることができる温かさは人がかく「汗」が関係しています。人間は外気の気温、衣類、運動などで変化する体温を調節するために汗をかきますが、その汗が肌から蒸発すると体の熱を奪い、体温を下げる役割をします。これは「気化熱」と呼ばれ、汗をそのままにしておくと風邪をひきやすいのはこの原理によるものです。

 しかし、ヒートテックはその逆の反応を起こし、熱エネルギーになる素材を使用していることから、真逆の温かさを感じられることができるのです。

ヒートテックの素材

 汗のおかげで温かさを維持できるヒートテック特有の素材ですが、温度以外の面で肌にとってどう影響があるのかも気になりますよね。
 ヒートテックの素材から、直接触れる肌との関係性をひも解いてみましょう。

●吸湿発熱繊維
ヒートテックには、身体から汗として出た水分が繊維についたときに熱となる「吸湿発熱繊維」が使用されています。この繊維に汗が触れることで発汗後、水蒸気から水になるときに発生する凝固熱によって暖かさを感じている仕組みなのです。

●化学繊維
ヒートテックはアクリル、ポリエステル、レーヨンといった化学繊維でできています。洋服に使用される素材なので肌に悪いわけではありませんが、天然繊維に比べると吸湿性が悪く、敏感肌の人はトラブルをおこすこともあるのです。
特にヒートテックの場合、吸湿発熱繊維と合わさることで汗によって水分が奪われた状態の肌が乾燥し、蒸れることがあります。

ヒートテックを着ると起こる症状

 デリケートな乾燥肌や敏感肌の人がヒートテックを着ると、どのような肌トラブルを起こしやすいのでしょうか?

●過乾燥
汗をかいた状態の肌をそのままにしておくと、汗と一緒に肌内部の水分も蒸発してしまいます。ヒートテックは発汗した汗と繊維が反応して熱を出すため、潤いを奪い乾燥肌を進行させてしまいます。

●バリア機能が低下する
肌は表面の水分や皮脂によって外的刺激から守られています。その大事な潤いとなる皮脂や水分が汗によって流れ、奪われてしまうとバリア機能は低下してしまうことに。乾燥やじんましん、あせもなどの症状も出やすくなるのです。

●強いかゆみとかぶれ
汗をたくさんかいたあとは湿疹が出やすくなりますが、特にヒートテックを着ている蒸れやすい環境でかいた汗は肌表面の角層につまりやすくなり、乾燥した肌状態に強いかゆみがともない、かぶれがおこる原因になってしまいます。

敏感肌・乾燥肌でも悩まないヒートテックの着方と対策

 汗で発熱することでバリア機能を失いやすいヒートテックですが、デリケートな肌質の人が乾燥や強いかゆみといった肌トラブルをおこさずに着用する方法はあるのでしょうか?

天然素材のインナーを着用

吸湿発熱素材であることに加え、化学繊維の肌着は摩擦が加わることで敏感な肌にとって刺激となることがあります。天然素材のインナーは吸湿性や保温性もあり、肌触りも滑らかな分、直接ヒートテックを皮膚に通すより肌に優しいのです。

 インナーの上にヒートテックを着ることで、一枚で着るより発熱は弱まり温かさは劣りますが、過乾燥やかゆみといった肌悩みは軽減できるでしょう。

●綿100%
着心地や耐久性がよく、肌への負担が少ないのが綿100%です。生地自体が化学繊維に比べしっかりしているので、厚みもあり、温かさを感じることができます。

●ウール100%
ウールは保温性が高いことからコートにも使用されている素材です。特に、寒い地域や登山で過ごすアウトドア用やダイバーのインナーとしても使用されている「メリノウール」は肌触りも良く、温かさが持続しやすいので、冬場の肌着に最適です。

●シルク100%
高級素材のイメージが強いシルクの肌触りはいうまでもなくなめらかで、肌が弱い人でも安心して着ることができます。吸水率は綿の1.5倍あり、化学繊維に比べると水分保有力も高く、放湿性もあることから、蒸れることなく肌に優しい素材です。

ヒートテックに変わる代用品とは

 冬になるたび話題となり、保温インナーの代名詞となっているヒートテックですが、他メーカーからも吸湿発熱繊維かつ天然素材のものや、吸湿発熱繊維ではないものの保温性にこだわった下着がたくさん販売されています。
 ヒートテックが最も温かい、というわけでは決してありません。肌との相性を考えながら、自分にあったものを探し、着用しましょう。

吸湿発熱以外の素材
 発汗することで熱エネルギーとなるヒートテックですが、吸湿発熱繊維でない保温インナーもあります。

●蓄熱保温素材
太陽光が吸収されると熱エネルギーに変わるという仕組みを利用し、繊維に練り込まれている素材です。
発熱することで衣服の表面温度が高くなり、遠赤外線機能で体の熱を外に逃がさず温かさを維持することができます。

●遠赤外線放射素材
加熱することで遠赤外線を放射するセラミックが練り込まれている繊維を使用している素材です。遠赤外線は、物質に当たることで熱に変換しあたたかくする効果があるため、インナーとして肌に触れるとその効果が発揮されるのです。

ヒートテック以外の温かインナーを比較

 それでは、各メーカーから販売されている、冬の寒い時期におすすめの温かいインナーをご紹介します。繊維の特徴もさまざまですので、乾燥肌や敏感肌の人は素材の部分にも注目しながら比較してみてください。

GU

 GUにはポリエステル・レーヨン・ポリウレタンといった化学繊維で発熱効果のあるタイプと、綿が95%を占めるコットンタイプの保温インナーが販売されています。
 素材でかゆみをともなうタイプの人は試してみるとよいでしょう。

しまむら

 しまむらのヒートタイプのインナーはレーヨン・アクリル・ポリウレタンでできています。ヒートテックにも使用されているアクリル素材ですが、島村の場合は一般的なアクリル原綿より細い繊維のものを使用しており、生地が柔らかいことから肌触りがいいのが特徴です。

グンゼ

アクリル・ナイロン・レーヨン・ポリウレタンでできているグンゼの吸湿発熱インナーですが、下着メーカーならではの軽さや消臭効果、抗菌防臭にこだわって作られています。

イトーヨーカドー

 イトーヨーカドーのヒートインナーはレーヨン・ポリエスエル・ポリウレタンでできており、他社に比べ素材が薄いことから、インナーに着たときにもたつかずにオシャレを楽しめるというメリットがあります。

イオン
 アクリル・レーヨン・ポリウレタンといった化学繊維がメインでできていることはユニクロや他社と変わりませんが、天然保湿成分であるアミノ酸が配合されていることから、女性の肌に優しくなめらかな肌触りなのが特徴です。

ベルメゾン
 天然素材である綿をメイン素材とし、綿そのものに吸湿発熱機能がある糸を使用しているため、かゆみや蒸れ、チクチクといった肌トラブルを感じにくく、薄手でなめらかなインナーです。化学繊維の摩擦に弱い肌質の人や、他メーカーで素材が合わなかった人は試してみるとよいでしょう。

敏感・乾燥した肌に優しい防寒対策

 最後に、寒い冬を快適に過ごすための防寒対策をご紹介します。肌トラブルがひどく、ヒートテックのような保温性の高いインナーをお休みしたいときにぜひとり入れてみてください。

3つの「首」を冷やさない

 3つの首とは、「首」「手首」「足首」のことです。他のパーツに比べ、皮膚が薄いことから冷えを感じやすく、血行不良の原因にもなってしまいます。
 血の巡りが悪くなってしまうと、皮膚細胞に栄養が行き渡らないことで肌が栄養不足になり乾燥肌になってしまったり、水分代謝が悪くなりむくみやすい体になってしまいます。

 3つの「首」は、意識して温めてあげましょう。

●首
マフラーやストールを巻きましょう。巻く前に鎖骨ポケットと呼ばれる鎖骨の上のくぼみを少し押してあげれば血行が良くなり、体が温まりやすくなります。

●手首
手先を温めるときに手袋を着用することがありますが、手首まで長さがあるものがおすすめです。パソコンやスマートフォンの操作が長くなると手首にコリを感じやすいので、意識して手首を回すストレッチも行ってください。

●足首
厚手の長いソックスやレッグウォーマー、ブランケットを使用しましょう。また、普段から高いヒールの靴やブーツを着用している人は、フラットシューズやスニーカーに比べ足首を使わずに歩いている傾向があり、血行不良や冷えの原因をつくっています。

血行をよくするためイスに座っているときに足首を回したり、ストレッチで伸ばすようにしてください。

こまめに「脱ぐ」

 意外かもしれませんが、真冬の寒さをしのぐ防寒対策として効果が高いのが「脱ぐこと」です。

寒さに弱いタイプの人はとにかく着込み、脱ぎたがりませんが、外出先と屋内の温度差に適した衣類をその都度着脱しながら身に着けることはとても大切です。
外出時には気温に合わせたメインアウターを着用し、先ほどお伝えした3つの首を温め、屋内に入ったら防寒として着用したアウター、手袋、帽子、マフラーなどは脱ぎましょう。

ヒートテックを着ている場合は特に、余計に汗をかいてしまうことで過乾燥やじんましん、かゆみが生じることもあるので、環境に合わせこまめに衣類を着脱するようにしてください。

まとめ

 ヒートテックは肌との相性次第で乾燥やかゆみをともなうことがありますが、着方を工夫したり素材違いの保温インナーを着用することで、肌悩みを軽減させ快適に温かく過ごすことができます。

 自分の肌の調子をみながら、肌触りが心地よく感じるもの選んでくださいね。

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加恵美容家

10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。

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