
季節の変わり目や環境の変化、加齢などでも肌は乾燥しやすい状態になります。
赤みやカサつきだけでなく見た目が老け込んで見える、化粧がうまくのらないなど、肌老化を進めてしまう悩みが増えてしまう乾燥肌ですが、何といっても一番気になるのが「シワ」です。
シワにも種類があり、乾燥だけが原因ではありませんが、間違ったスキンケアを続けていることや紫外線ケアを怠ることで乾燥による小じわが増え、くっきりとしたシワになってしまうこともあるので気をつけなければなりません。
今からケアをするならスキンケアで保湿するだけでなく、あらゆる角度からシワに効果のあるアプローチをするのが改善の近道です。
簡単にシワが予防できる5つの方法をお伝えしましょう。
もくじ
乾燥肌はシワになりやすい?
肌が乾燥していると肌表面がシワっぽく感じたり小じわが目立つと思いませんか?しかし、実はシワには種類があり、必ずしも乾燥だけがシワになるわけではありません。
まずはシワの種類や、乾燥するとシワになる原因について詳しく学んでいきましょう。
シワの種類
顔のシワは乾燥によるものだけでなく、シワの現れ方やできやすい場所、原因もそれぞれ違います。対策や予防を知る前にシワの種類について知っておきましょう。
●乾燥によるもの
「小じわ」や「ちりめんじわ」と呼ばれ、年齢に関係なく乾燥を感じると目立ちます。乾燥している肌やメイク後しばらくたってから現れやすく、表皮の水分不足が原因の細かいしわです。目元や口元など、皮膚の薄い場所にできやすいでしょう。
●表情によるもの
「笑いじわ」や「怒りじわ」と呼ばれ、表情や眉、目、口の動きがくせとなり深くなっていくことでできるしわです。表情筋の衰え、皮膚の収縮がおこることでもできやすく、肌に潤いがあれば表情の動きと共に戻りますが、水分量の少ない肌はシワが残りやすくなってしまいます。
●たるみによるもの
「真皮じわ」や「加齢じわ」といわれている老化が原因のしわです。目の下から頬、口元にできやすく、ハリを保つ成分であるコラーゲンやエラスチンが不足していることで肌本来がもつ美容成分が失われ、くっきりとしたシワになってしまいます。しかし、原因は老化だけでなく、乾燥や紫外線によるダメージも関係しています。
乾燥肌の状態と原因
自分の肌は乾燥していないから大丈夫、と思っている場合でも実は肌状態は水分不足でシワができやすい場合があるので注意しなければなりません。
肌は間違ったスキンケアや乾燥しやすい美容成分の入った化粧品を使用することでも潤いを失ってしまうことがあります。紫外線を浴びたり外気や生活習慣の影響でバリア機能が失われ、いつのまにか肌がカサカサ・・・なんてこともあるので、シワ対策を考えるなら乾燥肌対策も同時に行う必要があります。
保湿だけではダメ?本当のシワ対策とは
乾燥小じわと呼ばれているシワ以外も、肌が乾燥していることでくっきり、はっきりとしてしまうため、日常のスキンケアで保湿をすることはとても大切です。
しかし、スキンケアだけでは100%シワは改善されません。新たなシワをつくらせないためにも、あらゆる角度からシワ予防をアプローチする必要があるのです。
やる・やらないでは、5年後、10年後の見た目年齢や印象が違います。今からご紹介する5つの方法で、今日からシワをつくらせない美容生活に切り替えましょう。
シワ予防のための基本のスキンケア
まずは乾燥によるシワをなかったことにし、シワを予防するためには保湿する乾燥肌のスキンケアだけでは改善されません。ここではシワを意識し、改善するためのスキンケア方法をご紹介します。
シワを見逃さないことが何より大事
あなたはスキンケアを行うときにきちんと鏡と向き合い、肌の隅々までチェックしながら化粧水やクリームを塗っていますか?できてしまったシワは早めにケアしてあげることが大切なので、小じわに気づかずササっとスキンケアを終えていてはシワに美容成分が届かず、改善にはつながりません。
スキンケアだけでなく、メイクで鏡を見るときも新たな小じわが出現していないか、意識して隅々見るようにしましょう。
シワに効く美容成分を味方に
できてしまったシワに効果があるのは、抗シワ成分と呼ばれているビタミンC誘導体やレチノールといった美容成分です。くっきりとシワになる前にしっかりシワへアプローチしてくれる成分が入った美容液やクリームを塗りましょう。
水分保持力をアップさせるヒアルロン酸や、バリア機能を高めるセラミド、たるみじわへの悪化を防ぐためのコラーゲンやエラスチンもシワ予防のための乾燥対策として味方になる成分です。
美容液やクリームの正しい塗り方
美容液やクリームはシワの線に沿ってじっくり浸透させるように塗ります。目元は引き上げるように内から外に向かって、シワを伸ばすように意識します。
塗る順番の基本はテクスチャーのサラッとしたものから。化粧水がしっかり浸透してから塗るようにしましょう。
冬でもする、しないで差がつく紫外線対策
紫外線は肌を最も老化へ導く外的刺激です。春夏は日焼けを意識し、紫外線対策に熱心になりがちですが、紫外線量が少ない冬に全く紫外線予防をしないとなるとシワへのダメージは大きくなります。
新たなシワをつくらせないためにUVケアはきちんとしましょう。
紫外線は老化の元
紫外線を浴びると皮膚細胞へのダメージが大きくなり、体内の活性酸素を増やしてしまいます。体が酸化すると肌もストレスを感じ、老化の進行を早めてしまうのです。
紫外線を浴びることで肌が乾燥するだけでなくシワを深くしてしまうので、エイジングケアのためにもしっかりUV対策をおこなう必要があります。
紫外線は冬でも出ている?
地上まで到達する紫外線には「UVA波」と「UVB派」があり、その中でもシワやシミといった肌老化をもたらすUVA派には冬でも気をつけなければなりません。
紫外線量は冬の3分の1程度ですが、夏の3倍の時間紫外線を浴びてしまうと結果的に夏の日焼けと同じことになるのでそれだけのダメージを受けることになってしまいます。
シワにさせない正しい紫外線予防法
冬でも外出時にはSPF・PAの配合された化粧下地やファンデーションを使用しましょう。目元のシワが気になるなら帽子やサングラス、口元にはマスクなど、自分のダメージに合った予防を行ってください。
顔の筋肉を鍛えてシワをなかったことに
たるみじわだけでなく、乾燥によるシワも老化により顔の筋力が衰えると深く治りにくいシワになってしまいます。
シワ予防のために表情筋をアップさせる体操をここでご紹介しましょう。
●目元のシワに
まずは目のシワに効果のあるトレーニングから。軽く目を閉じたら、閉じたまま力を入れギューっと5秒間キープし、力を抜きます。
次に、眉毛を引き上げるように目を開きます。力を入れ5秒間キープしたら、徐々に力を抜きましょう。これを3回繰り返します。
●口元のシワに
唇を前に突き出し、「オー」と声を発します。次に、口の形はそのままで口を下に引き下げるように頬を上に引き上げます。頬~口のシワを伸ばすようなイメージで5回くり返しましょう。
表情筋トレーニングはこのメニューを1日1~2セットにとどめ、やりすぎないようにしてください。必ず鏡を見ながら行いましょう。
ストレスを解放して美しいハリ肌に
ストレスと肌の関係は切っても切れません。ストレスを感じるとシワへどのような影響があるのでしょうか。
ストレスはシワを増やす?
ストレスを感じると自律神経に影響を及ぼし、血流が悪くなります。血行不良になると肌細胞へわたる栄養の流れも悪くなってしまうので、肌の老化が進みシワも増えてしまうことに。
また、ストレスを感じると知らず知らずのうちに表情が曇り、シワが寄ってしまうため、いつのまにか不自然にくっきりとしたシワが増えてしまうのです。
リラックスは最大のエイジングケア
ストレス解放させ、心身ともにリラックスすることは血流アップだけでなく、体内の活性酸素量も減り、美肌につながります。早寝早起きをこころがけ、睡眠を安定させること、ウォーキングやストレッチなど適度に体を動かすこと、バスタイムを有効活用するなどし、できるだけストレスをためない生活習慣にしましょう。
シワを呼び起こさない若返りインナーケアとは
食べたものはそのまま肌になるといっても過言ではありません。外側からのシワ予防だけでなく、内側からの予防も大事なのです。
肌老化を防ぐインナーケアで、シワ予備軍を未然に防ぎましょう。
食事で得られない栄養素はサプリメントで
ビタミンB群・C、コラーゲン・エラスチンなど、シワに効果のある成分を食事から得るのは理想ですが、調理法によって栄養素が壊れてしまったり、食事だけで十分に得られない場合、サプリメントで摂取するとよいでしょう。
サプリメントは就寝前の空腹時に摂取すると吸収率がいいです。他にも服用している服薬がある場合は、かかりつけの医師に相談し摂取してください。
シワの原因?肌の糖化に注意
糖化とは、食事などによって得た糖のうち、エネルギー源として消費されなかった糖が体内のたんぱく質と結びつくことで糖化たんぱく質が生成され、体内に蓄積する現象のことをいいます。
糖化たんぱく質が体に残り糖化が進んでしまうと肌を黄色くくすませ、ターンオーバーを低下させ、乾燥やシワといった肌老化を進めてしまうのです。
肌を老けた印象にしてしまう糖化を予防するには、血糖値を急激に上昇させないことが大切です。バランスの良い食事を心がけ、調理する際には白砂糖ではなくミネラルを含んだてんさい糖や黒糖を使用しましょう。
食べる順番も意識的に野菜や汁物など、糖の少ないものから摂り入れるようにしてください。
まとめ
肌が乾燥していると、あらゆるシワを悪化させてしまいます。毎日のスキンケアや保湿ももちろん大切ですが、小じわを見逃さずに早めにケアすること、紫外線予防やシワにさせない生活習慣、食事にも気をつけることでシワを防ぎ、肌老化をおさえることができます。
乾燥小じわがくっきりし老けた印象を与えてしまう前に予防しておけば、若々しいハリ肌が持続した自信のもてる肌がキープできますよ。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
加恵美容家
10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。Recommend
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