
肌の状態がひどくなると赤みが出やすくヒリヒリと痛みやかゆみまで出てしまう・・・そんなお悩みはありませんか?
実は、肌の赤みってただの肌荒れではないのです。
スキンケアで念入りに保湿しても改善されないのは、赤みがなぜ肌にあらわれるのかという原因をきちんと知れていないから。
乾燥肌にもタイプがあり、今はかゆみや痛みを感じなくても間違ったスキンケアをしていたり、肌にとって刺激となるような行動が習慣になってしまっているとバリア機能は失われ、肌は守られなくなってしまうのです。
肌がなぜ赤みをともなうのか、そしていち早く改善し、自信の持てる素肌をとり戻すにはどんなスキンケアや対処方法をすればよいのかを一緒に学んでいきましょう。
もくじ
肌の赤みとは
乾燥や季節的に気になる肌の赤み。そもそも肌が部分的に赤くなってしまうのはなぜなのでしょうか?
まずは赤みが起こるメカニズムや、赤くなる症状別にその種類を知っておきましょう。
肌が赤みをともなうメカニズム
肌に乾燥や刺激によるダメージが起こると、その状態を改善しようとする力が働きます。
ノーマル肌の場合はやがてダメージがなくなっていきますが、乾燥性敏感肌の場合肌表面に赤みが目立ってしまうのだそう。
赤みの種類
肌表面にできる赤みにも種類があります。
あなたが出やすい赤みの種類はどれに当てはまりますか?
●乾燥
肌が乾燥すると皮脂や水分といった潤いや肌を守るセラミドが不足し、少しの刺激に反応してしまう肌質になってしまいます。
●ニキビ・吹き出物
ニキビや吹き出物ができる肌状態は皮脂分泌が過剰になっていたり脂漏性皮膚炎になっているケースも考えられます。
ニキビを触る行為も刺激となり、肌が敏感になるので赤みとなりやすいのです。
●紫外線・花粉
紫外線はシミや酸化だけでなく、赤みが出ます。
特に紫外線B波は、表皮に赤みだけでなくヒリヒリしたり痛みやかゆみとなったりするため、日頃からUVケアを怠ってはいけません。
また、花粉が飛びやすい時期は目や肌がかゆみをともない、赤くなることがあります。
●摩擦
目周りを擦ったり食事で口周りを拭うなど、無意識に顔を触る行為は表皮を傷つけてしまうこともあります。
また、洗顔やクレンジングによるゴシゴシ洗いやスキンケア時のパッティングは肌にとってダメージとなるので、気をつけましょう。
●化粧品・アレルギー
以前は全く症状が無かったのに、季節により揺らぐ肌状態であることや加齢、環境による体質の変化で、今まで使用していた化粧品やスキンケア製品が合わなくなってしまうことがあります。
含まれている成分によりアレルギー反応を起こしているケースもあるので、部分的に赤みが出ているパーツから見極め、使用している化粧品の使用はストップさせましょう。
赤みが進行するとあらわれるサイン
今はメイクで抑えられる程度の赤みで悩んでいない状態でも、安心してはいけません。
肌の赤みは肌トラブルや肌老化のサイン。乾燥赤みがひどくなると肌にあらわれるサインを知っておきましょう。
ヒリヒリした痛み
赤みをともなった肌、特に肌表面の表皮部分は刺激を受けやすい状態です。
化粧水を浸透させるだけでもヒリヒリとした痛みを感じてしまうことがあります。
かゆみ
肌に赤みがあらわれた部分を触る行為がかゆみを増し、ダメージをひどくさせることがあります。
目周りや口周りといったデリケートなパーツを擦ることは、少しの刺激でもアレルギー反応を起こす原因になってしまう場合があり、ひどいかゆみが起こってしまうのです。
皮むけ
赤みが起こっている箇所は肌表面を守る潤い膜である皮脂や水分が不足しており、ひどい乾燥状態になっています。
赤みがともなう箇所は肌状態が敏感なので、摩擦やメイクにより皮がめくれたり粉吹きが起こりやすくなります。
メイクのりが悪い
赤みが出ると肌トーンは均一でなくなり、皮膚の状態にもムラができてしまいます。
同じように下地やファンデーションを塗ってもメイクが上手くのってくれず、化粧後の仕上がりに影響が出てしまいます。
肌が赤みをつくる3大原因
肌にかゆみや痛みをもたらせてしまう赤みは、3つの原因から起こっています。
ダメージを落ち着かせ色ムラの無いキレイ肌に整えるために、乾燥肌や敏感肌を悩ませてしまう赤みの原因を学んでおきましょう。
バリア機能の低下
肌表面は皮脂と水分で覆われており、外的刺激から肌を守るためのバリア機能が備わっていますが、肌本来がもつ保湿成分であるセラミドが不足していることや不規則な生活習慣が続くとその働きは弱まってしまいます。
バリア機能が低下してしまうと、紫外線や摩擦に弱い肌になり、乾燥やダメージがあらわれやすい肌になってしまうため、赤みが出やすくなってしまうのです。
加齢
年齢が増していくと、代謝が下がり肌の抵抗力が弱まることで肌免疫が下がってしまいます。
今まで同じようなスキンケアや生活習慣をしていても肌にダメージが出やすくなり、敏感肌になりやすいのです。
また、年齢を重ねるごとに紫外線やストレスなどを感じやすくなり体内が酸化することで、細胞やホルモンの機能低下を招いてしまい老化の原因に。
赤みやかゆみも肌表面に起こりやすくなり、なかなか症状が落ち着かないこともあるのです。
間違ったスキンケア
化粧品に含まれている美容成分でアレルギー反応を起こすケースもありますが、洗顔時に洗いすぎていることや、肌にとって刺激となる洗い方をしていることにも注意が必要です。
スキンケアは長年の習慣になっていることもあり、定期的な見直しを心がけましょう。
赤みが出やすいパーツと対処方法
赤みは肌状態が敏感になっているサインです。
乾燥や化粧品との相性、紫外線などの外的刺激や摩擦が起きやすいパーツは目周り、鼻周り、口周りの3か所です。
対処方法がわかれば赤みは落ち着き、均一で美しい肌トーンをとり戻すことができるので、パーツごとに対策を学んでいきましょう。
目周り
目周りの皮膚は顔の中でも最も皮膚が薄く、デリケートな部分。
乾燥を放っておくと、赤みだけでなくしわやたるみなどのエイジングサインも出やすく、老化が表面にあらわれやすいのでしっかり対処する必要があります。
スキンケアで差がつきやすい目周りは、バリア機能となる化粧水をしっかり与え、水分量をアップさせましょう。
美容液やクリームで保湿することは大切ですが、アイクリームの保湿成分や美容成分が強すぎることで肌に炎症を起こしている場合もあるので、赤みがひどい場合は使用を中断してください。
また、パソコンなどで目を使うことが多い人、睡眠不足になりがちな人も要注意です。
知らず知らずのうちに目を擦ってしまい、刺激となっているので、目薬や休息をとることを意識的に行いましょう。
鼻周り
小鼻の周りや鼻下に赤みがでやすいのは体質もありますが、保湿不足、鼻を擦る・鼻をかむ行為、ストレス、アルコール・タバコなども原因です。
エイジングサインが出やすい目元口元に比べ、スキンケアをパパっと済ませがちなので、優しくていねいに時間をかけて化粧水やクリームを与えるようにしましょう。
また、肌代謝が悪くなると赤みがでやすいパーツでもあるので、亜鉛、ビタミンB群・Cといった肌をつくるうえで助けになる栄養素を含んだ食べ物を食事から摂るように心がけてください。
口周り
口周りも目周りと同様にデリケートで皮脂腺が少ない部分です。
乾燥しやすく、食事やメイクにより摩擦ダメージが起こりやすいのですが、胃の不調が赤みとなって肌表面にあらわれるケースも。
胃に負担がかかるような消化の悪い食事は避け、お酒やカフェインの摂りすぎにも気をつけましょう。
赤みが進行してしまうのを防ぐ!NG行動と裏技
乾燥がひどくなり、バリア機能を失った肌は敏感になりがち。そんな時だからこそ、刺激となる行動は赤みを誘発してしまうのです。
あなたが知らず知らずのうちに行っている習慣は大丈夫ですか?スキンケアと同様に見直してみてください。
肌を掻く
赤みでかゆくなった肌をむやみに掻いてしまうと、余計に悪化させてしまいます。
熱すぎないお湯の温度で入浴することや衣類やメイクの刺激に気をつけるだけでもかゆみは大きく改善されます。
鼻をかむ
鼻風邪や鼻炎、花粉症になると鼻をティッシュでかむ回数が増え、鼻周りに赤みがともない乾燥が目立ちますよね。
鼻水をティッシュで拭うとき、皮膚に擦りつけるように強く摩擦を与えてしまってはいけません。優しく拭き取るのを心がけましょう。
また、鼻をかむ前にオイルやバームで鼻周りを保護してあげると、摩擦のダメージが軽減されるだけでなく、保湿効果で赤みが和らぎますので試してみてください。
洗顔とタオル
洗顔時のゴシゴシ洗い、熱いお湯で洗い流してしまうこと、シャワーに直接顔を当てるなど、バリア機能を低下させてしまう行動はもちろんNGですが、気をつけたいのはタオルによる摩擦です。
清潔なタオルを使用し、擦るのではなく、肌表面に残った水滴を吸着させるイメージで水分を拭いましょう。
マスク
加湿効果があるのでは?と、喉の予防だけでなく肌の乾燥対策にマスクを使用している人が年々増えていますが、敏感な肌状態のときはマスクが肌に触れるだけでも刺激となり、赤みやかゆみに発展することがあります。
マスクは顔のサイズに合ったものを選び、装着前後には必ず保湿をしましょう。
また、マスクと肌に間にガーゼを仕込むこともおすすめです。
直接的な摩擦を防ぎ、肌の水分を奪う水蒸気をガーゼが吸収してくれるので乾燥をおさえることができます。
赤みを隠すメイク
肌のトーンが均一なことは美人で若々しく見える条件の一つですが、赤みを隠そうとしてファンデーションやコンシーラーを過剰に塗り込むことは乾燥を誘発してしまい、メイクが崩れやすく、逆に赤みを目立たせてしまう原因に。
トラブルが起こった肌を美肌にみせるベースメイクの基本は薄く、軽く、です。
赤みをおさえたいならコンシーラーではなく下地にイエローやグリーン系のコントロールカラーを仕込み、肌の色ムラを落ち着かせてあげましょう。
まとめ
肌の赤みは単なる肌荒れとは言えない場合も。
バリア機能を失った乾燥肌や敏感肌は早めに対処することで赤みは抑えられ、かゆみや痛みのない肌に近づきます。
間違ったスキンケアや習慣を改善し、均一で美しいトーンの肌を育てましょう。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
加恵美容家
10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。Recommend
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