
角質がたまると、ついつい取りたくなってしまいますが取らないほうが良い角質も存在します。そもそも角質とは何なのかという角質の役割についてや、取ったほうがよい角質の見分け方、そして、そのケア方法についてまとめました。
もくじ
角質は取る?それとも取らない?
角質は、たまってくるとごわごわしてきて見た目も気になりますよね。角質がたまると、肌トラブルの原因になることもありますので、角質は早めに除去したいと思う人もいることでしょう。
しかし、角質は取り過ぎてしまうと、肌のバリア機能が低下したりして結局は他の肌トラブルを引き起こす可能性があるのです。
この記事では、取ったほうが良い角質と取らないほうが良い角質の見分け方や、部分別の角質ケア方法についてまとめました。
角質の取りすぎに注意して部分別に優しいケアを心掛け、素肌美人を目指しましょう。
角質は本来悪者ではなく肌を守る存在
角質は本来、肌の機能を守る重要な役割があります。角質は2つの組織から構成されていて、1つは皮脂膜、もう1つは角質層となるのです。この2つの層が、肌を外的刺激から守ってくれています。
そのため、角質がなくなってしまっては肌が刺激に弱くなったり、乾燥しやすくなるなど、肌トラブルの原因になります。
角質はできる限り落としたいという気持ちになりがちですが、まずはこの項目で角質が担う重要な役割について知っておきましょう。
肌表面に角質層を形成し肌を守る
角質は肌表面に皮脂膜、角質層という2つの層を作り、肌を守っています。皮脂膜は肌の一番上にある層で、肌の水分が蒸発しないように守ってくれるものです。角質層は、肌の水分を肌の内側にとどめる役割を担っています。
これら2つの層がなくなってしまうと、紫外線の影響を受けやすくなったり、シミや乾燥肌などの状態になってしまうこともあるのです。
乾燥肌はこじわなどの原因にもなる場合がありますし、角質を取り過ぎるということは本来のあるべき肌の姿ではなく、肌を守ってくれる層が薄くなっている状態なのです。
肌の透明感の維持にも必要な存在
皮脂膜は水分を肌表面から逃がさないようにする役割があります。そして、皮脂膜の下にある角質層は、セラミドという成分でできていて、水分を肌に閉じ込める役割があるのです。
肌のうるおいを保つために重要な役割を持っている角質は、透明感のある肌を維持するためにも必要なものなのです。
透明感のある肌は、保湿によって作られる部分が大きいです。水分をたっぷり含んだ透明感のある肌を維持するためにも、角質の取り過ぎはあまりおすすめできません。
取ったほうが良い角質とは?
角質の重要性について、ここまで解説しましたが、とはいえ、取ったほうが良い角質があるということも事実です。
古い角質が肌にとどまりつづけるということは、本来流れ落ちるはずの角質がいまだに肌に残っているということです。
そのため、肌トラブルの原因になることもあり、優しくケアをして角質を剥がれ落ちやすくしたり、肌のターンオーバーを促すことが必要になります。
ここでは取ったほうが良い角質の特徴とケア方法についてまとめました。
黒ずんだ角栓は取るのがおすすめ
顔の角質で黒いポツポツになってしまっているものは、取ったほうが良いでしょう。黒いポツポツの正体は角質がたくさんたまり角栓となり、さらにそれらが長い間毛穴にとどまり酸化した状態なのです。
角栓になる時点で、本来は肌の外に排出されるべき角質が詰まっているので、はやめにケアをしてターンオーバーを促して角質を肌の外に出してあげるような対策が必要になるのです。
ピーリング化粧品を使って、角質を落としやすくしたり、睡眠時間をたっぷり取って日中疲れた肌をしっかりと休ませてあげしましょう。
粉をふくほど乾燥したかかとの角質はケアしよう
粉をふくほど乾燥したかかとは、痛みが出る可能性もあるので早めにケアすることをおすすめします。
かかとは本来、角質ができやすい部分です。皮脂が分泌される皮脂腺がかかとには少ないので、かかとは乾燥しやすく、結果として角質がたまりやすい傾向にあります。
粉をふくほど乾燥したかかとは、角質ががさがさしていて場合によってはひび割れ、痛みが出る場合があります。専用のスクラブで優しく角質を除去したり、お風呂上がりに保湿をしたりするなどして、対策をしましょう。
顔の角質は無理に取り出さず、優しく経過を見守ろう
顔に角質がたまっていると、気になってしまいますよね。お化粧ののりが悪くなったり、鏡を見るだけで肌がごわごわしていると、気分も落ち込んでしまう人も多いことでしょう。
しかし、顔の角質はケアの方法がたくさんある分、過剰なケアをしてしまう人が多い部分でもあるのです。
顔は一番見られやすいところなので、ケアをたくさんしたい気持ちもあるかと思いますが、肌本来の機能を失わせない、優しいケア方法で角質対策をしましょう。
無理に取り出すと以前よりも大きな角栓ができることも
毛穴に詰まった角質をピンセットや指などで無理やり取り出すということは、避けましょう。
肌は、自分を守るために角質を生成します。そのため、肌に強い刺激を与えて角質除去をすると、肌が自分を守るために、以前よりももっと厚い角質を形成してしまうということもあります。
このような肌の性質から、無理やり取り出すということは、あまりおすすめできる方法ではないのです。
過剰な刺激を与えるケアは、角質ができやすくなる場合も
角質にうるおいをたくさん与え、角質がたまりづらい肌にしたいと思うがあまり、クリームを何種類も付けるというケアを1日何回も行う人もいます。
角質を保湿することはとても大切なケアになりますが、過剰な保湿ケアは角質に対して刺激になり、角質を必要以上にふやかしてしまいます。
このような念入りなケアは、肌に刺激を与え油分を多くし、結果として角質ができやすい肌になることもあるのです。
濃密な泡で優しく洗顔を
洗顔も肌に刺激を与えないように意識しながら、毛穴にたまった角質を落とすように心掛けましょう。洗顔ネットでしっかり泡立てて、優しく洗うことがポイントです。
洗顔の前に、顔に蒸しタオルを載せて、毛穴を開かせてから洗顔すると毛穴に詰まった角質がきれいに落ちやすくなります。
タオルで水を拭き取るときも、ごしごしとこすらずにタオルを軽く押し当てて優しく拭き取りましょう。
洗顔後は必ず保湿しよう
洗顔後は、肌がふやけて水分が蒸発しやすい状態になっています。そのため、保湿をしてしっかり角質にうるおいを与えないと肌が乾燥した状態になり、そのまま角質も乾燥してしまうのです。
角質の保湿におすすめなのがセラミド入りの保湿化粧水です。角質層の主成分はセラミドという成分で、肌の内側に水分をたくわえる働きをしてくれます。角質と同じ成分の化粧水を使うことで、大きな保湿効果が期待できるのです。
角質がたまりやすいかかとは悪化する前に意識的なケアを
かかとは知らず知らずのうちに、角質がたまりやすい場所です。かかとには皮脂腺が少なく皮脂があまり出ないため、乾燥しやすく角質がたまってしまうことが多い部分です。
かかとの角質は放っておくと厚みを増して、場合によっては痛みが出ることもあります。
だからこそ、日々の角質ケアを怠らず積み重ね、つるつる角質を目指しましょう。
かかとの角質はひどくなる前にケア
かかとの角質は、しっかり保湿するなど、日々のケアをしないとどんどんたまっていき、気付いたときにはひどくなってしまっていた、などということもあります。
かかとの角質はたまってくると、白くひび割れて痛みが出ることもあるのです。そして、古い角質が落とされずにどんどんたまっていくと、水虫などの皮膚トラブルのリスクも高まります。
かかとの角質はたまってくると、さまざまなリスクがありますので早めにケアしましょう。
お風呂上がりがケアの狙い目
かかとは、お風呂上がりのケアがおすすめです。お風呂から上がったらすぐ、ワセリンを塗りましょう。
ワセリンは、お風呂上がりで水分が蒸発しやすくなっているかかとにワセリンでふたをすることで、水分の蒸発を防ぎます。
そして、お風呂上がりにスクラブクリームなどで角質を取るということもおすすめです。
スクラブクリームは、かかと専用のものもありますし、アロマが入った全身スクラブなども販売されており、自分の好みのアイテムを選べるのでおすすめです。
生活習慣の見直しも重要なケア方法の1つ
かかとの角質の場合、合わない靴を履いていることが原因の場合もあります。
サイズなどが合わない靴を日常的に履いていると、かかとの角質が常に刺激にさらされて分厚くなってしまうということがあります。
角質は強い刺激を与えられると、肌を守るために分厚くなるので、かかとの角質に悩んでいて、靴のサイズが合わない人は自分の足にピッタリなものを探しましょう。インソールを入れてサイズを調節することもできるので、試してみてください。
まとめ
角質は本来、肌を守る役割があるものです。そのため、取り過ぎてしまうと刺激に弱い肌になってしまい、他の肌トラブルの原因を作ってしまう恐れがあります。
肌にとどまり続けひび割れを起こしたり、酸化して黒ずんでしまった角質は肌のターンオーバーがうまくいっていないサインです。過剰なケアを避けつつ、毎日優しく角質をケアして素肌美人を目指しましょう。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
ミレイ美容家
1993年生まれで、Webライターとしてお仕事をしています。オーガニック系のブランドの商品を使うと肌の状態が良くなったことから、化粧品に興味を持ち、いろいろとリサーチするようになりました。趣味は音楽鑑賞です。たくさんある美容の情報の中から、おすすめのものをご紹介します。よろしくお願いします。Recommend
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