
人間の生命活動に欠かせない酵素。
食べるものを分解するだけでなく、呼吸や運動、心の緊張緩和、美容やダイエットにおいても重要な役割をすると伝えられています。
しかし、体の中で自然につくられる酵素量には限りがあり、酵素を多く含む食品だけを摂っていても増やすのは難しいそう。
そんな普段の食事だけでは増やしきれない酵素の働きをサポートし、わたしたちの活動を活発にする助けとなる補酵素に最適だといわれている食品。
それが、今注目されつつあるスーパーフード、モリンガなのだとか!
モリンガが補酵素として役立つ理由や栄養成分、酵素を増やすための上手な摂り入れ方についても説明します。
もくじ
酵素は健康維持に欠かせない存在
酵素は人間だけでなく、動物や植物、微生物など、栄養を摂りながら生きるものにとってなくてはならない存在です。
私たちは食事などから栄養を補給し、活動する上でのエネルギーにしていますよね。
しかし、口にしたものや栄養が全てそのまま体に行き渡るわけではありません。
生命活動において必要なエネルギー源は、栄養を摂ってから体内で変換されたりさまざまな化合物が反応を起こすことで活かされています。
その助け役になっているのが「酵素」なのだとか。
食べたものの消化や吸収、そして代謝のサポートまで行っている酵素は、体内でどのようにつくられているのでしょうか。
酵素はどのようにつくられる?
人間の体内にある酵素は、活動を休んでいる睡眠中につくられているといわれています。
食事で摂取した栄養が使われない睡眠時間を、エネルギーの貯蓄タイムにしているのです。
酵素には大きく分けて3つのタイプがありますが、その数は約2000種類もあるそう。
■消化酵素
食べ物の消化に必要な酵素で、消化器官に24種類あるといわれています
■代謝酵素
体の働きや活動に必要な酵素で、細胞・組織・血管内に3000~5000種類以上あるといわれています
■食物酵素
食べ物に含まれ、食べ物の消化を手助けする酵素です
種類は多いのですが、一つ一つの酵素はそれぞれ体内にある特別な物質にだけ機能する性質があるといわれています。
これは“酵素の特異性”といわれており、一つの酵素は常に一定の基質と反応することで一種類の化学反応を起こし、私たちの体の働きを正常にしてくれているという仕組みなのだとか。
つまり、呼吸や運動、思考や免疫力など、生きる上で欠かせない活動において必要な酵素は、結びつきもつくられ方もそれぞれ違うというわけなのですね。
潜在酵素とは
栄養をたくさん摂れば、その分酵素もたくさん生産されるというわけではありません。
人間の体内で一生の間につくることができる酵素の量はDNAなどによって生まれた時から決められているというのです。
その限られた量の酵素は潜在酵素と呼ばれ、消化酵素と代謝酵素が分け合うようにして使われます。
しかし、暴飲暴食や不規則で偏った食生活をしてしまうとたくさんの酵素が消化によって使われてしまうことに。
代謝酵素として潜在酵素が使われないとなると、新陳代謝の低下やダイエットの妨げ、運動パフォーマンスの低下などを引き起こしてしまうこともあるそうですよ。
つまり、消化酵素の消費を抑えられるように栄養価を考えた食事を規則正しく摂り、代謝酵素の利用分をできるだけ残しておくことが健康や美容の維持に役立つ近道といえるでしょう。
酵素と補酵素の関係
生命維持に欠かせない酵素ですが、食事からたんぱく質の一種である食物酵素を直接摂っても自分の体内でつくられた消化酵素によって分解されてしまい、増やせなくなることがあるそうです。
もともと量が決められている潜在酵素の働きを活かし、補うためには補酵素と呼ばれるビタミンやミネラルが必要なのだとか。
酵素との違いやその関わりについて、解説していきます。
酵素と補酵素の違い
酵素は食べたものの栄養を分解・消化・吸収させたり、代謝や排出に必要な反応を起こす働きをするものです。
しかし、多くの酵素は単体で働くことが難しく、サポート役となるビタミンやミネラルを必要とすることがあるそう。
これが補酵素と呼ばれるものです。
酵素を補い、酵素の働きを活発にするための補酵素は、酵素と同様に人間の体にとって必要な存在であるといえるでしょう。
酵素と補酵素の結びつき
酵素は栄養素ではなく、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを材料として、体の中で作られるもの。
もともとの量となる土台はDNAで決められていますが、材料となる補酵素を有効に摂ることで酵素の働きが活かされるそうです。
酵素は単体で働くものもありますが、補酵素がないと眠っている状態のような酵素もあります。
酵素自体の主成分はたんぱく質ですので、たんぱく質のサポートとなるビタミン・ミネラル源の補酵素が酵素と結びつくことで、酵素本来の働きを起こす部分ができあがります。
これは活性部位と呼ばれるもので、酵素の構造をより強くするスイッチのような働きをするといわれています。
モリンガは最強の補酵素フード
酵素の主成分であるたんぱく質だけでなく、酵素を活かすビタミンやミネラル成分である補酵素の摂取は体づくりに欠かせませんね。
そこでおすすめしたいのが、次世代のスーパーフードとして話題になりつつある「モリンガ」です。
なぜ、補酵素としてモリンガが役立つのかを詳しくお話ししていきましょう。
モリンガってどんなスーパーフード?
インドが原産国で熱帯・亜熱帯地方で栽培されているモリンガは、アフリカやアジアを中心に輸入され、日本でも手に入るようになってきました。
日本ではあまり生産量が多くないものの、沖縄などの暖かい地域では栽培されているようです。
総称は「モリンガ・オレイフェラ」といい、「ワサビノキ」とも呼ばれている可食植物であるモリンガは、葉だけでなく花や種から抽出したオイル、根など、その全てを食すことができるといわれています。
モリンガが補酵素に適している理由
モリンガがスーパーフードとして世界中で親しまれているのは、体に必要な成分がモリンガだけで揃うといわれているほど栄養素がたくさん含まれているからだそう。
ですが、ただビタミンやミネラルを摂りたければ、他の食品でも補えそうですよね。
補酵素としてモリンガが役立ち、適している理由はなぜなのでしょうか?
●栄養価が高い
モリンガには90種類以上の栄養素が豊富に含まれているといわれており、ビタミンA・B群・C・Eや、亜鉛・鉄・カルシウムといったミネラルも種類豊富に揃っています。
また、ビタミンやミネラルだけでなく消化を促す食物繊維や、女性の美容や健康維持に役立つエイジングケア成分ポリフェノールなど、栄養成分のバランスがいいこともモリンガの魅力です。
酵素は働き方が一つ一つ違いますし、必要な補酵素もそれぞれ違いますので、さまざまな栄養成分が一度で摂取できるモリンガは、補酵素向きのスーパーフードだといえるでしょう。
●栄養素の含有量が多い
モリンガのすごいところは栄養成分の種類が多いことだけではありません。
それぞれの含有量の多さも注目されており、ビタミンB1は豚肉の約4倍、ビタミンB2はいわしの約5倍、カルシウムは牛乳の約20倍、鉄分はほうれん草の約31倍もあるのだとか。
ビタミンやミネラルは、想像以上に普段の食事だけでは十分な量を摂りにくい栄養素。
モリンガをサプリメント感覚でプラスすれば、補酵素として必要な成分がしっかり摂り入れられるといわれているようです。
酵素とモリンガの上手な摂り入れ方
モリンガは薬ではありませんので、一日の摂取量が定められているわけではありません。
しかし栄養価が高いため、ビタミンやミネラル類のサプリメントを飲んでいる場合などは過剰摂取にならないよう注意したいですね。
モリンガはパウダー状になったものが販売されており、お茶や白湯に混ぜたり、調理に加えると簡単に口にすることができます。
摂取量は一日あたり1.5~3g程度、モリンガ茶に換算すると一日あたり3杯程度にするのが良さそうです。
一度に大量摂取すると排出されやすいので2~3回に分けて摂るようにしましょう。
最近では、モリンガのサプリメントも実際に販売されているようです。
サプリメントであれば、手を加える手間なく簡単に摂取できるので、忙しい現代人におすすめの摂取方法です。
商品ごとに含有量などが異なりますので、しっかりと成分表などを確認して、用法・用量を必ず守って飲むようにしましょう。
生のキャベツや大根、納豆や味噌などの食物酵素や、モリンガから得られる補酵素だけでなく、エネルギーとなる糖類や脂質も健康な体づくりにはもちろん必要です。
バランスの良い食事を心がけることも意識しておきましょうね。
まとめ
もともと体からつくられる酵素量は決まっていますが、健康や美容のためにそのパワーを発揮させるには、補酵素との二人三脚が必要であるとわかりましたね。
あれこれ野菜や肉類から栄養素を摂取するのは難しいですし、補酵素を手軽に摂り入れるには栄養バランスが良く、含有量も申し分ないモリンガは理想的でしょう。
エイジングケアにはもちろん、キレイのサポートになる補酵素として、モリンガを試してみてくださいね。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
加恵美容家
10年のアパレル勤務を経て美容ライターに。年齢や体の変化と上手に付き合えるヘルシーな美容法を発信していきます。コスメを手作りすること、香りコスメを集めることが大好き。日常に取り入れやすいシンプルケアにトレンドを取り入れながら日々、美を追求し続けています。Recommend
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