
年齢を重ねて髪の質感が変わったと感じるのはエイジングサインのひとつです。
特にエイジング毛とはうねりや細毛などが見られる状態のこと。
髪が傷んでいると不潔なイメージだけではなく実年齢より老けて見えてしまう傾向にあります。
今回は髪が老化していく原因と、どのようなヘアケアを行えば若々しい美髪を維持することができるのかを解説します。
もくじ
老化のサインは肌以外に「髪」にも?
髪の毛はもともと頭皮の表皮の外側の細胞である角質が変化してできたものです。
この角質細胞は軟質ケラチンというたんぱく質を主成分とし、髪の毛は硬質ケラチンで構成されています。
髪の毛と肌はどちらもケラチンというたんぱく質でできているため、肌が老化するように髪も老化するのは自然なことといえます。
髪の毛の構造と合わせてチェックしたい髪の老化の3大サインを解説します。
1:髪のつやがない
毛髪の表面を覆っている外側のキューティクルは、髪の見た目に大きな影響を与えるので、髪のつやは大切です。
髪のつやを左右するのが毛髪の外側にあるキューティクル。
これが乱れて状態が悪くなると、パサつき、実際の年齢より老けた印象になってしまうため注意が必要です。
2:切れ毛や枝毛
切れ毛や枝毛にはキューティクルが大きく関係しています。
キューティクルは毛髪中間部にあるコルテックスからたんぱく質や水分が減らないようにサポートしていることから、髪のうるおいを保つためにはうろこ状の構造をしているキューティクルが隙間なくきれいに整っている状態が望ましいとされています。
しかし、ダメージを蓄積した髪ではキューティクルの規則的に整った波状の間に隙間ができてしまい乱れることが…。
これでは髪がパサつくだけではなく、キューティクルの傷んだ髪の内部のタンパク質が流れ出して切れ毛や枝毛を招くと考えられています。
切れ毛や枝毛が目立つ髪では清潔感が薄れ、髪のダメージで老けた印象に繋がるため注意が必要です。
3:髪の毛が細い
女性の髪は40代後半から徐々に細くなっていく傾向にあると言われています。
根元から髪が細くなる原因は年齢とともに髪の成長サイクルが乱れること。
その乱れにより健康な髪が育ちにくい状態になると考えられています。
髪の毛1本1本が細くなるとどうなるでしょうか。
髪全体のボリューム感が失われ、ぺたんとした見た目になってしまいます。
このことから髪の細さは老け見えの対策として見過ごせないポイントになるのです。
髪に起こるエイジングの原因とは?
髪に起こるエイジングの原因について、下記のことが言われています。
・髪の成長サイクルの乱れ
加齢によって髪の成長サイクルに乱れが生じると、髪が抜けてから新しく生え始めるまでの休止期が長くなります。
すると、次の髪がすぐに生えてこなくなるので、全体的なボリュームがいまひとつ…なんてことに。
髪の成長サイクルは健康な髪を生み出すためにとても大切なのです!
・女性ホルモンのエストロゲンの減少
女性ホルモンのうちエストロゲンには髪を艶やかに保つなどの作用があると言われています。
ですので、女性ホルモンが年齢を重ねて減少していくと髪にも影響を与えてしまうのです。
ほかにも、様々な原因が関係しているといわれています。
髪も肌と同じぐらい念入りなエイジングケアを行う必要がありそうです。
髪のエイジング悩みにおすすめのインナーケア方法
髪のエインジング悩みにはまず健康な毛根を育むことが重要です。
そのために髪にいいとされる栄養素をしっかり摂取するように意識してみませんか。
・ケラチン
髪はケラチンというタンパク質で構成されています。
良質なたんぱく質を摂るようにするといいですね。
・ミネラルと亜鉛、マグネシウム
髪の成長を促進する働きがあるといわれています。
エイジングサインをケアするヘアケア方法
髪のハリやコシが失われパサついた印象などが目立ち始めたら髪のエイジングケアを始めるタイミングです。
つやのある髪を保っていることは若見えにとって重要な要素なので、肌のように髪も年齢に合わせたお手入れが必要です。
そこでエイジングサインをケアするヘアケア方法をご紹介します!
シャンプー
ドラッグストアなどで売られているエイジングケアシャンプーをご存じでしょうか。
傷んだ髪をケアし、頭皮の状態を整えて髪のハリやコシを取り戻すことを目的にしているものが多いのですが、選ぶ際には成分に注目してください。
髪のエイジング悩みには保湿の働きが期待できるホホバオイルやアルガンオイル、椿油などの成分がおすすめです。
また頭皮への優しさを考えるなら、洗浄成分が頭皮に残りにくく潤いも与えるグルタミン酸やメチルアラニンを配合したアミノ酸系のシャンプーもいいですね。
トリートメント
髪が細くなりハリやコシのない髪には、洗い流さないタイプのトリートメントがおすすめです。
洗い流さないトリートメントをシャンプー後の清潔な髪に馴染ませ、スタイリングの時に根本から立ち上げるイメージでセットします。
根本がふんわり起き上がっているとボリューム感が出せるので、老け見え対策に繋がります。
オイル
ヘアオイルは切れ毛や枝毛など髪のダメージをケアするために使います。
主成分が油脂なので髪の表面をコーティングする働きが期待できます。
特に馬油やスクワランなどの動物由来のオイルは、髪の1本1本に馴染んでしっとりした見た目に。
つや感を出したい場合は鉱物由来のワセリン配合のものがおすすめ!
髪の表面の水分を保ち光沢のある髪に仕上がります。
美容室でのスペシャルケア
ダメージを蓄積したエイジング毛にお悩みの人はプロによるスペシャルケアを取り入れることも大切です。
サロンでのスペシャルケアでは、頭皮のクレンジングを行い、毛穴に詰まった汚れを取り除いて元気な毛根が育つように、頭皮環境を整えます。
髪のエイジング悩みの原因は様々で、人それぞれの頭皮環境によっても異なります。
なぜ自分の髪が細いのか、つやがないのかなど気になる悩みをプロに打ち明けるのも解決のヒントになります。
まとめ
エイジングサインが出ているのに放置していたなんてことありませんか?
エイジング毛にはケアが大切です!
髪のエイジングケアには様々な方法がありますので、自分の状態に合った方法を選んでください。
また普段から自分の髪をチェックし、ヘアケアなどで健康な髪への意識を高めていくことが重要です。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
森本いずみ美容家
地方在住webライターです。2児の子育てをしながら地元の情報発信を中心にwebでのお仕事をお受けしております。教育学修士、社会福祉士、学校心理士の資格を持ち、心理学理論を記事に反映しながら作成します。Recommend
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