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美容に関わるメラニンの働きとは?メラニン色素が肌と髪に与える影響

「メラニン色素」というワードを耳にする機会は多いですが、その正体を詳しく知っているという方は少ないのではないでしょうか。
シミやくすみなどの原因に繋がるというネガティブなイメージを持たれがちですが、実は意外にも美しい肌を維持するのに欠かせない役割も担っているのです。

今回は、そんなメラニンの働きや美肌に欠かせないメラニンとの上手な付き合い方を紹介します。

メラニン色素とは

メラニンとはメラノサイト(メラニン細胞)で生成される色素で「メラニン色素」とも呼ばれ、肌や髪に色がついているのもメラニンが影響していると考えられています。

そんなメラニンには一体どのような働きがあるのでしょうか?
まずは、メラニン細胞の構造から解説します。

メラニンを生成するメラニン細胞の構造

メラニン
そもそも皮膚は、表皮・真皮・皮下組織という三層から成っており、紫外線を浴びると、皮膚の一番外側にある表皮のケラチノサイト「活性酸素」が発生しやすくなります。
この活性酸素は増えすぎると細胞にダメージを与え、老化の原因に繋がる恐れがあります。

その細胞へのダメージを抑えるために役立つのが情報伝達物質です。
情報伝達物質はメラニン色素を作り出す細胞である「メラノサイト」に対して、肌の色素を濃くして肌を守ろうと働きかけます。
こうしてできた黒褐色の色素が肌の表面に押し上げられていくと、全体的に肌色が変化したように見えると同時に、日焼けによるシミになる場合もあります。

なおメラニン色素の影響を受けた角質は、ターンオーバーによって肌表面に押し出され、最終的に垢となって剥がれ落ちるメカニズムだと考えられています。

メラニンの役割

紫外線は肌の老化の原因のひとつです。
中でも UVAは肌の真皮層まで到達してエラスチンやコラーゲンに影響を与え、たるみやシワなどの肌トラブルを引き起こすと考えられています。

そこで、一役買ってくれるのがメラニンの存在。
紫外線からの刺激を受けると皮膚を守るようにメラノサイトへ情報が届き、メラニン色素が生成されます。
メラニン色素はメラノサイトから表皮の細胞にバトンタッチされ、周りの肌に広がり、紫外線を吸収する役割を担っているのです。

メラニンの種類

メラニンには「ユーメラニン」「フェオメラニン」という2種類が存在し、ユーメラニンは褐色から黒色のメラニン、フェオメラニンは黄色から赤色のメラニンだと言われています。

紫外線を浴びると、ユーメラニンは活性酸素を吸収してくれる働きがある一方、ユーメラニンも増えすぎるとシミの原因になる恐れがあるのです。
またフェオメラニンは肌の白さと関係がありますが、活性酸素を作るというというネガティブな働きもあるため紫外線には注意が必要でしょう。

以上のことから、活性酸素を吸収してくれるユーメラニンは美容に欠かせない存在といえますね。

※活性酸素…体内物質を酸化させてしまう酸素。増えると、細胞にダメージを与え、シミ・そばかす、たるみ・しわなどを招くリスクがある。

メラニンが美容にいいのはなぜ?

メラニンはシミやソバカスを引き起こすものと悪いイメージを抱いている人も多いですが、実は美容に良い影響を与えてくれることもあるのです。
具体的にメラニンの美容にもたらすメリットについて見ていきましょう。

肌へのメラニンの働き

メラニンには活性酸素や紫外線のダメージを吸収し、真皮を守ってくれる働きがあると言われています。
紫外線のエネルギーは濃い色に吸収される特性がありますので、皮膚は紫外線を浴びるとメラニン色素を生成して皮膚の表面を覆い、肌色を褐色に変えて細胞を守ろうとします。

このように紫外線を防ぐ行動をすることからメラニンは別名「天然のサンスクリーン」とも呼ばれているのです。
紫外線から守ってくれる、とても力強い味方とも言えます。

髪へのメラニンの働き

髪のメラニンは毛母細胞に隣り合うメラノサイトで作られており、毛母細胞が新しい髪を作るときにメラノサイトも同時にメラニンを生成します。
メラニンが生成されることによって髪の毛にがつきます。
髪の色を左右するメラニンだからこそ、白髪とも深い関係にあるのです。

は紫外線を浴びるとメラニンが生成される仕組みですが、頭皮の場合はメラノサイトが紫外線によって傷つけられてしまうとメラニンの生成がストップしてしまうことも。

頭皮のメラノサイトを活性化させるには、頭皮の環境を整えるために規則正しい生活や良質な睡眠を取り、日中は帽子をかぶるなどして紫外線から頭皮を守ることが大切です。

このように紫外線から肌を守ったり綺麗な黒髪を保つために重要な働きをしてくれるメラニンですが、シミやソバカスなどの肌トラブルになり得ることも事実です。
なぜ肌を守るメラニンが肌トラブルを引き起こすのか、その仕組みと対策を説明します。

紫外線とメラニンによる肌トラブル

強い紫外線を浴びると、肌が火照ってヒリヒリしたり、乾燥して突っ張ったりと、肌の不調を感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
これらは紫外線によって肌がダメージを受けたサインだと考えられています。

このダメージを受けた肌へ適切なケアができるかどうかで、その後の肌の調子が変わってくるのです。

紫外線によって肌のバリア機能が低下する

紫外線
紫外線をたくさん浴びた肌は「日焼け」の恐れがありますが、日焼けの種類は2種類あります。
赤くなるタイプがサンバーンで、肌を守るために増加したメラニンによって黒くなるタイプをサンタンと言います。

肌を紫外線から守るために働きかけるメラニンですが、何も対策せずにいると紫外線によるダメージが増え続けてしまうため注意が必要です。
これ以上ダメージを受けないよう肌が角質を分厚くし、紫外線の侵入を防ごうと働きます。
分厚くなった角質を放置してしまうと肌の水分と油分のバランスが崩れ、徐々にバリア機能が低下してしまいます。
結果的に外部の刺激に敏感な肌になり、肌老化が進んでしまうというリスクが考えられるのです。

紫外線を浴び過ぎないようにしっかりと対策しましょう。
対策方法としては、日焼け止めを塗る、肌が隠れる服を着る、サングラスをかける、帽子をかぶるなどが考えられます。

乾燥が進み色素沈着などの肌トラブルを招く

乾燥
紫外線を浴びてバリア機能が低下した肌は水分が蒸散しやすくなるため、乾燥しやすい傾向に。
乾燥しやすい肌にとって大切なのが、念入りな保湿ケアです。
水分と油分を適度に補給することで肌が潤い、バリア機能を整えることができます。

紫外線によるダメージが落ち着いたら、次は肌のターンオーバーを促しましょう。
過剰生成されたメラニンが肌の角質に留まると、シミなどの色素沈着に繋がってしまうため、古くなった角質は定期的にピーリング等でオフするのが望ましいです。

なお肌を擦るような角質ケアは逆に肌を傷めてしまうため、ふき取り化粧水や酵素洗顔などもおすすめです。

まとめ

メラニンは美白の大敵というイメージが定着していますが、実際は様々なエイジングサインの原因となる活性酸素を吸収し、紫外線による細胞のダメージを防いでくれる働きがあるのです。

このようなメラニンの良い一面を活かすためにも、日頃からUVケアをしてメラニンの過剰生成を抑え、定期的に角質ケアを取り入れてターンオーバーを促すなど日々の積み重ねが大切ですね。

メラニンと上手く付き合い、美しい肌を目指しましょう。

この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。

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熊谷真理美容家

NY近郊在住のコスメコンシェルジュ。 NY州認定エステティシャン。Christine Valmyメイクアップアーティスト課程修了。NYファッション工科大color specialist課程修了。1児のママ。Instagram(@mari_loves_beauty)のフォロワーは10万人超。

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