
年齢を重ねるほど気になってくる肌のハリ不足やたるみ。
こうした肌の悩みに役立つと言われる美容成分「卵殻膜」が注目を集めています。
しかし実際に卵殻膜がどのような働きをもたらすのか知らない人も多いのでは?
そこで卵殻膜が肌にもたらすメリットをご紹介します。
もくじ
素肌の美しさを引き出す卵殻膜の美容メリット
肌を美しく見せるには、肌のハリや潤いなどが大切でしょう。
ただどんなに意識してお手入れをしていても、年齢を重ねるにつれてシワやたるみ、シミなどの肌悩みが増えてくる傾向にあるようです。
なぜなら肌の潤いやハリを保つ役割を担うコラーゲンやヒアルロン酸などが、長年の紫外線によるダメージや乾燥、加齢などが原因で不足すると言われているからです。
そこで注目を集めているのが「卵殻膜」。
卵殻膜は天然由来の素材でありながら、18種類のアミノ酸やヒアルロン酸など、年齢肌に嬉しい美容成分をバランス良く含んでおり、さらに肌の弾力に重要なⅢ型コラーゲンと深い関係があるのです。
それでは卵殻膜に含まれる成分が、どのような働きをするのか詳しく見ていきましょう。
卵殻膜に含まれる美容成分ですっぴん美肌へ
卵殻膜は、ヒアルロン酸や18種類のアミノ酸などの美容成分が含まれる他、Ⅲ型コラーゲンをサポートする嬉しい素材です。
美肌へと導く美容成分の働きについてご紹介します。
Ⅲ型コラーゲン
コラーゲンはタンパク質の一種で、炭水化物、脂質と並ぶ三大栄養素のひとつです。
コラーゲンは体を作るタンパク質の内、約30%を占めていると言われていますが、皮膚においては約70%も占めています。
真皮のコラーゲン分子は細長い繊維状で、3本の鎖が繋がり合ったような三重らせん構造をしていて、細胞と細胞の隙間を埋め、肌にハリと弾力を与えて瑞々しい肌に導く働きをしています。
コラーゲンは現在分かっているだけでも、28種類発見されています。
その中で皮膚に存在するのは9種類と言われていますが、卵殻膜には9種類の中の1種類であるⅢ型コラーゲンと深い関わりがあることが分かりました。
Ⅲ型コラーゲンは赤ちゃんの肌に多く含まれていることから別名「ベビーコラーゲン」とも呼ばれています。
同じく肌の主成分であるコラーゲンⅠ型に比べ繊維が細く、しなやかさと柔軟性を持つコラーゲンですが、年齢を重ねると共に少なくなる傾向に。
しかし卵殻膜にはⅢ型コラーゲンを生み出す力をサポートすることが分かり、肌のハリやたるみの悩みをケアする成分として注目を集めています。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は人の真皮に多く含まれる成分で、細胞と細胞の間でクッションのような役割を果たしています。
水分を蓄える性質があり、ヒアルロン酸1gほどで約2Lから6Lほどの水分を蓄えられると言われています。
しかし、コラーゲンと同じように年齢を重ねると共に少なくなってしまう傾向にあるようです。
保水力を持つヒアルロン酸は肌に塗ると潤いを与えるため、美容成分として人気があります。
卵殻膜にはコラーゲンに加えてヒアルロン酸も含まれているので、乾燥を防いで肌をしっとりさせる働きが期待できます。
18種類のアミノ酸
卵殻膜には18種類のアミノ酸がバランス良く含まれ、主に必須アミノ酸9種類と非必須アミノ酸9種類。
肌に含まれているアミノ酸の種類が20種類と言われているため、アミノ酸構成が似ていて肌馴染みが良いのも特徴です。
■卵殻膜に含まれているアミノ酸の主な種類
・必須アミノ酸9種類
スレオニン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、バリン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン、リジン
・非必須アミノ酸9種類
グリシン、プロリン、シスチン、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、セリン、グルタミン酸、チロシン
シスチンは牛乳や豆腐、肉類などに含まれる栄養素ですが、卵殻膜のような天然の素材で多くのシスチンを含んでいるのは珍しいと言われています。
そしてシスチンにはシミやそばかすをケアする働きが期待できると考えられているのです。
次は具体的な肌の悩みに応じた卵殻膜の働きを見ていきましょう。
肌悩み別の卵殻膜の働き
卵殻膜には多くの美容成分が含まれていることが分かりましたが、実際に肌でどのような働きをしているか疑問に感じるかもしれません。
ここでは肌の悩みに応じた卵殻膜の働きについてご紹介します。
毛穴
毛穴の数は生まれた時から変化しないと言われていますが、毛穴の大きさは年齢と共に変化すると言われています。
毛穴の目立つ原因のひとつが、ハリや潤い不足によるたるみです。
30代から徐々にたるみが目立ち始め、40代後半になるとたるみにより毛穴が大きく開いて目立つようになると考えられています。
そこで毛穴ケアで大切なのが、乾燥を防ぎ肌に潤いを与えることです。
卵殻膜に含まれているヒアルロン酸が潤いを保ち、卵殻膜のサポートで生成されるⅢ型コラーゲンの肌にハリを与える働きが、毛穴ケアに役立つと注目されています。
シミ
卵殻膜はシミの対策としても役立ちます。
年齢肌の悩みとして多いシミは、主に紫外線によるダメージが原因と言われています。
紫外線を浴びた肌はチロシナーゼと言う酵素が活発になり、メラノサイト(色素細胞)内にメラニン色素が作られます。
メラニン色素には肌を紫外線のダメージから守る役割があり、ターンオーバーが問題なく行われている場合は、メラニン色素も古い角質と共に徐々に剥がれていきます。
しかしターンオーバーのサイクルが乱れると、メラニン色素が沈着してシミを招く恐れがあるのです。
卵殻膜に含まれているアミノ酸の一種であるシスチンは、チロシナーゼの活動を抑え、シミを薄くする働きが期待できます。
そのため卵殻膜を使ったケアはシミ対策にも繋がると人気です。
ほうれい線
加齢によって目立つようになるほうれい線も、コラーゲン不足が要因として起こる肌のハリ不足が関係していると言われています。
肌のコラーゲンはⅠ型コラーゲンとⅢ型コラーゲンから構成されていますが、年齢を重ねるごとにどちらも少なくなる傾向にあります。
Ⅰ型コラーゲンは丈夫な繊維で肌に弾力を持たせる働きがあり、Ⅲ型コラーゲンは細い繊維で肌に柔軟性を与える働きを担っています。
特に30代から感じられる肌のハリや潤い不足は、30代から急激に減少するⅢ型コラーゲンの影響があると言われています。
卵殻膜でⅢ型コラーゲンを増やすサポートができれば、肌にふっくらとしたハリを与えることができ、目立ってきたほうれい線対策に繋がるでしょう。
まとめ
卵殻膜は、ヒアルロン酸や18種類のアミノ酸などの美容成分が含まれる他、Ⅲ型コラーゲンをサポートする嬉しい素材です。
そのため肌のハリ不足に悩んでいる人、シミやほうれい線、毛穴の開きといった悩みが気になる人に卵殻膜はおすすめです。
年齢と共に失われがちなハリや潤いを肌に与えてくれる働きが期待できるでしょう。
ぜひいつものスキンケアに卵殻膜をプラスして、美肌を目指してくださいね。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
高澤志保美容家
30代前半から美容ブロガー&美容モニター&モニターモデルとして活躍。試した商品は数百点を超える美容マニア。数々の大手美容&医療サイトの専属美容ライターとして活躍中。ヨガインストラクター、リンパケアセラピスト、アロマテラピスト、秘書士などの資格保持者。いますぐ試したくなるとっておきの美容情報をご紹介します。Recommend
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