
年齢や性別に関係なく多くの人が使っている基礎化粧品。
流れ作業のようになんとなく使っている人もいれば、それぞれのアイテムについて明確な目的を持って使っている人もいます。
できれば目的を持って自分の悩みに合わせたアイテム選びをしたいと思いませんか。
そのためには、基礎化粧品を使いこなせる知識を身に付けることが大切です。
基礎化粧品とはどのようなものが当てはまり、どのような役割を持っているのか。
基礎化粧品の種類や役割、適切な使い方について紹介します。
もくじ
「基礎化粧品」とは
基礎化粧品はその名の通りスキンケアの基礎となるアイテムです。
基本的には、クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液、美容液、クリーム、マスク、パックなど、顔に付けて使うものを基礎化粧品と呼んでいます。
口紅やファンデーションなどのメーキャップ化粧品は肌の悩みを隠して美しく装うことを目的としていますが、基礎化粧品は肌自体を整えることを目的と考えています。
そのため、肌を清潔に保ち、不足した水分や栄養素などを補給して適正な状態に整えることを目的としたアイテムは、基礎化粧品と言えるでしょう。
基礎化粧品ってどんなもの?
基礎化粧品はクレンジングや洗顔料など肌を清潔に保つ他にも、化粧水や乳液、美容液など肌に足りないものを補ったり、水分量と油分量のバランス整えたりする役割があります。
そのため、基礎化粧品は年代や肌質など肌に合ったものを使うのが大切です。
例えば10代から20代前半は、肌に水分量が多い反面、ホルモンバランスが活発になることで皮脂の分泌量が多くなることも。
この時期の肌はべたつきを感じやすいことも多いため、水分量と皮脂量のバランスをとるケアが大切になります。
しかし、20代後半から30代にかけては、乾燥やシワ、シミなどの悩みを抱える人も増えてきます。
さらに40代、50代と年齢を重ねるごとに、くすみやたるみなど抱える悩みは増えていきがち。
若いころと同じ基礎化粧品を使っていると物足りなく感じてしまうのは、肌の悩みが変化していくためかも。
基礎化粧品を適切に使うために、そのときどきの肌の悩みに合わせたアイテムを選ぶようにしましょう。
「ライン使い」がおすすめ?
ライン使いとは、基礎化粧品を同じメーカーの同一シリーズで揃えて使うことです。
基本的には、基礎化粧品はライン使いするのが良いと言われています。
なぜなら、ライン展開している基礎化粧品は、ライン使いしたときに適切な働きができるように考えて作られているからです。
基礎化粧品には、保湿成分や美白成分などの美容成分が配合されていますが、美容成分の量を多く入れてもかえって肌に刺激を与えてしまうこともあるため、ひとつのアイテムに含まれている美容成分はある程度セーブされていると考えられます。
そのため、同一ラインのひとつのアイテムだけ使った場合、使い心地が物足りなく感じてしまうことも。
また、さっぱりタイプ、しっとりタイプなど、使い心地もポイントです。
同一シリーズで揃えたほうが、水分と油分のバランスが良くなるように考えて作られています。
基礎化粧品は、使い心地や配合成分の割合など、単品使いをするよりも、ライン使いで使ったときに丁度良いバランスになるようにコントロールされているのを覚えておきましょう。
基礎化粧品に含まれる種類とそれぞれの働き
基礎化粧品を使いこなすためには、それぞれの役割を理解しておくことも大切です。
基礎化粧品の種類と、それぞれの役割について解説していきます。
クレンジング
クレンジングは、メイクを落とす役割があります。
多くの化粧品は油でできているため、メイクを落とすクレンジングにも油分が多く含まれているものが多いようです。
オイルタイプ、クリームタイプ、ミルクタイプなど種類も豊富にあるため、自分のメイクがすっきり落とせるものを選ぶことがポイントです。
ごしごし擦ると肌に刺激を与えてしまうので注意しましょう。
洗顔料
洗顔料は、肌についたホコリや汗、皮脂汚れなどを洗い流すものです。
しっかり泡立てて泡で洗うようにするのが肌に負担をかけずに洗顔するポイント。
洗い流すときは熱いお湯や冷たすぎる水は避け、ぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。
化粧水
化粧水は肌に水分を補う役割があります。
化粧水をつけるタイミングは洗顔後、なるべく早く付けるようにしましょう。
肌のツッパリ感は水分不足のサイン。
そのまま放置してしまうと、皮脂が過剰分泌されてべたつく原因になることも。
乳液
乳液は肌に油分を補う役割があります。
化粧水を付けただけでは、せっかく補給した水分が蒸発して乾燥の原因に。
水分を肌に閉じ込めるように油分を補うことでフタの役割をします。
油分だけでなく、化粧水では足りない水分や美容成分を補うことも。
美容液
美容液は肌に足りない成分や悩みに応じた成分を補う役割があります。
他のアイテムに比べて美容成分の濃度が高くなっていることが多いため、乾燥肌が気になる場合は保湿美容液、シミやくすみが気になる人は美白美容液など肌の悩みに応じて選ぶのがポイント。
クリーム
クリームは乳液と同様に肌に油分を補う役割があります。
ただ、乳液はさらっとしているのに対して、クリームは固めのテクスチャーが特徴。
乳液に比べて油分が多めなため、より乾燥が気になる肌に取り入れてみましょう。
特に乾燥が気になる箇所に部分使いするのもおすすめです。
ただし、付けすぎるとべたつきの原因になることもあるため、少しずつ指先に取って、少量ずつ付けるようにしましょう。
マスク/パック
マスクやパックなどは、週に一度のスペシャルケアや夜のお手入れなどで使うことが多いアイテム。
時間をかけてじっくりお手入れしたいときやリラックスしたいときにもおすすめのアイテムです。
シート状のものやクリーム状のものまで色々な形状のマスクやパックが出ていますが、目的や悩みに応じたものを選ぶことが大切です。
基礎化粧品は「使用期限」に注意しよう
基礎化粧品を使っていて、ふと使用期限が気になったことはありませんか。
安かったときまとめ買いしてそのまま保管していた化粧水や、使用頻度が少なくなかなか減らないクリームなど、いつ買ったのか分からなくなってしまうこともありますよね。
そもそも基礎化粧品の使用期限はどの程度のものなのでしょうか。
実は、基礎化粧品には使用期限が記載されていないケースが多くあります。
理由としては、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)によって製造から3年以上性状や性質が安定している化粧品は、使用期限を記載しなくても良いと定められているためです。
そのため、未開封で使用期限が記載されていない基礎化粧品の場合は、約3年は使用期限があると考えることができます。
しかし、それはあくまでも未開封の場合です。
開封後は品質を保てなくなることも多いため、2~3カ月を目安に使い切るように勧めているケースが多いようです。
また、保管場所にも注意が必要。
配合されている成分によっては、熱や湿度に弱く、品質が変わってしまうことも。
品質の劣化を防ぐためにも、高温多湿を避け、冷暗所に保管するようにしましょう。
まとめ
基礎化粧品は肌を清潔に保ち、整える役割を持ったスキンケアアイテムのことです。
そのときどきの肌の悩みや目的に応じて選ぶようにしましょう。
なるべくライン使いを心がけると、目的に応じたケアをしやすくなり、使い心地もアップします。
使用期限が特に記載されていないものも多くありますが、開封後は品質の劣化を防ぐためにも、3カ月を目安に使い切るのがおすすめです。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
高澤志保美容家
30代前半から美容ブロガー&美容モニター&モニターモデルとして活躍。試した商品は数百点を超える美容マニア。数々の大手美容&医療サイトの専属美容ライターとして活躍中。ヨガインストラクター、リンパケアセラピスト、アロマテラピスト、秘書士などの資格保持者。いますぐ試したくなるとっておきの美容情報をご紹介します。Recommend
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