
目は年齢による変化を感じやすいパーツですが、一気に若返る事のできるインパクトの強い部分です。老け顔マッサージをマスターして若々しい目元を手に入れて下さい。
目元と一言で言っても、細かい場所ごとに様々な原因が潜んでいます。目全体を総合的にケアしていけるように詳しく解説していきますので、できる事から挑戦してみて下さい。
ケアする手の使い方やスキンケアの仕方を変えるだけで実際に効果を出す事ができます。
もくじ
シワができるまでのメカニズム
どんなシワでも根本的な原因は「老化」にあります。それと同時にいろんな要因が組み合わさって、老化を進行させてしまうのです。
赤ちゃんのようなモチモチとした肌質は生まれたばかりの細胞に溢れているからです。肌の弾力の源になっている弾力のある繊維が加齢とともに細くなってきたり、保湿成分であるコラーゲンが減少したりして起こります。
日常的に浴びてしまう紫外線も肌を老化させてしまう原因の一つです。
部屋の中にいても、窓があれば透過してお肌にダメージを与えてしまいますし、日焼け止めを十分に塗っていても汗でヨレたり落ちたりすると、その効果は完璧とは言えません。
お肌に紫外線が当たると、お肌の内側にコラーゲンを分断する物質が作られます。
若いうちはお肌の生まれ変わるサイクルが正常なので、お肌にダメージを受けたとしても、新しく生まれ変わらせる事ができます。
しかし、加齢とともに新しくお肌が生まれ変わるスピードが遅くなり、ダメージを溜め込む事になってしまいます。
そうなるとお肌の表面に古くなって乾燥した皮膚が残り、亀裂の入ったような状態になりやすくなります。この段階で水分や油分を補給しないままでいると、その刻まれた亀裂がシワとなり肌に残ってしまいます。このようにしてできてしまったシワは早い段階から保湿したりしてケアしていかないと、シワの深さが深くなるばかりです。
他に挙げられる主なシワの原因には、女性ホルモン値の低下・顔の筋力の衰退などがあります。
どれも加齢とともに女性を悩ます原因ですが、まずはどのようにして体が老化していき、お肌にシワの根本原因として現れるのか理解しておく必要があります。
シワができやすい目元の部位
目元は顔の他の部位よりも皮膚が薄くシワが寄りやすいパーツと言われています。
さらに目元は部位ごとにできやすいシワのタイプやできるまでの過程が事なるので、それぞれに有効的な対処法を使い分ける必要があります。
まず、目の周りには眼輪筋という目の周りを覆うようについている筋肉があります。
その筋肉が衰えて垂れてくるとシワができやすくなり、目元にシワができやすくなってしまいます。重力に負けないように目の周りの筋肉を鍛えたり、目に集中して現れる頭皮からおでこにかけての皮膚をいかにたるませないかを考慮する必要があります。
もちろん老化による乾燥も目元にシワができやすい環境にしている原因の一つです。目元を保湿する事も大切ですが、お肌の保湿は表面的なものなので小手先でのケアでしかありません。
内側から鍛えたりほぐしたりして、根本的な問題に向き合ってみて下さい。
高いスキンケア化粧品を使用するよりも、効果に時間はかかるかもしれませんが、持続性は高くなるはずです。毎日鏡で自分の顔を見ていると小さな変化には気づにくいものですが、知らない間に細かいシワが目の周りを覆っていた何て事が起こらないように、マメにチェックして変化があればすぐに対処するようにしましょう。
目元はデリケートなパーツなので強く擦るような動作は避けるべきですが、目元に負担をかけない程度であればマッサージや筋トレをする事で、緩んだ目元を引き締めてシワ自体も伸ばす事ができます。
上まぶた
目の中で一番高い位置にある上まぶたは、他の部位に比べるとたるみが原因のシワはできづらい箇所です。なので、上まぶたにシワができる場合にはほとんど乾燥が原因でできてしまっている場合が多いです。
また、おでこのたるみが原因で上から引っ張り上げる力が弱まると、悪循環として目元にまで影響が出てしまっている事も考えられます。
上まぶたのシワのケアをする場合には、乾燥しないようにしっかりと保湿する事と目より上の部位からの影響を減らす為に、おでこの筋力を増加させる必要があります。
目の下
目の下にできる細かいちりめん状のシワは、乾燥や紫外線などの影響からくると言われています。
目は意識していない間にも頻繁に活動している器官なので、想像以上に活動量が多くシワもできやすいパーツでもあります。目元の中でもとてもデリケートな部位なので、触るときには注意が必要ですが、何もしないのは得策とは言えません。
目の下はシワの他にもたるみなどの悩みが多い部位なので、他の事に気を取られれないうちに、早め早めのケアがをする事が大切です。
一度にいくつものケアをするのは大変ですが、一つづつ気になる悩みを解消していくと、改善している過程も分かりやすくなって、日頃のお手入れを継続するのも大変だと感じづらくなるのでおすすめです。
目尻
笑った分だけ増え続けると言われている目尻のシワは、使用量も多い分毎日お手入れする必要があります。「目尻のシワは年相応にできる」とも言いますが、できればシワのない美しい目元で若々しく見せたいですですよね?
カラスの足跡とも呼ばれる目尻のシワは、皮膚の動きの量に見合ったしっかりとした保湿とほぐす為のマッサージが効果的です。「シワが増えたね」と周りから言われる頃には、シワは消えずらくなっていますので、シワができづらい環境を早い段階から作っておくと、これからのケアも楽になります。
1日に笑った分の倍くらいは使った部位のシワを伸ばしてあげないと、そのままの形で癖がついてしまいます。目尻の場合には、マッサージ以外にも使用する目元用のクリームを正しい使い方で塗るように心がけると、改善した事を実感しやすくなります。
目頭
目頭のシワができる原因は、眼精疲労や乾燥などが考えられます。
眼精疲労はドライアイを引き起こし、目の周りの血流を悪くしてしまうので、必要な栄養素が行き届かなかったり、目の動きの妨げになる事があります。
長時間のパソコンやスマートフォンなどの使用や、暗いところで目を使い続けると起こりやすので普段の生活から注意が必要です。
目元が乾燥していると、外部からの刺激からお肌を守る力が弱くなり、必要以上にダメージを受けやすくなってしまいます。自分では気がつかないうちにシワが増えてしまうケースも多いので、毎日のお手入れ時に気にかけておく事が大切です。
部位別老け顔防止マッサージのやり方
ここでは衰えてしまった目元の筋肉を鍛え直し、目元のシワを薄くするマサージ方法をご紹介します。もちろんマッサージを日頃から行っておく事でシワが出来るのを未然に防ぐ効果もありますので、まだ気になるほどでもないと思っている方でも、ぜひ週間にしてみて下さい。
基本的に目元はデリケートな部位なので、優しいタッチで強く擦らずなぞるようにマッサージを行って下さい。
上まぶた
上まぶたはボテっとした脂肪が弛んでしまいやすいので、保湿と合わせてにたるみにアプローチするマッサージする事でシワに気にならないすっきりとした目元にしていく事ができます。
上まぶた全体のマッサージ
- 目を閉じてまぶたの上のくぼみに4本の指先を合わせます。
(できるだけ爪を短く切ってから行うと、より安全に行う事ができます。) - 指先はおくように乗せるだけで力を入れずに左右にゆっくりと動かします。
- 目のアーチに動かしていくと目の周りがだんだん温かく感じてくるので、目の周りの血流が
よくなったのを感じたらおしまいです。
(左右に動かすのを30秒くらい続けるくらいが目安時間です。)
おでこを引き上げるマッサージ
- 親指を除いた4本の指の腹を眉毛の上に両手でおきます。
- ゆっくりと生え際に向かって持ち上げながら動かします。
- 生え際の少し上まで移動させたら、そのまま10秒キープします。
- 生え際の少し上まで移動させたら、そのまま10秒キープします。
目の下
目の下の皮膚はとても薄いので擦るような動作はせずに、ツボを押して刺激するような点押し状のマッサージをしていきます。
- 両目の目頭に薬指の腹を置きます。
- 徐々に目尻に向かって点状にずらしながら押していきます。
- この行程を5セット行います。
目尻
目尻のケアは保湿と合わせて行う必要があります。お肌の滑りが良くなるようにクリームなどをつけた上で行って下さい。自然に手を当てるくらいの力加減でマッサージします。
- 頬骨と眉骨の上に中指と人差し指の腹をおきます。
- 2つの指をゆっくりと上下に広げて目尻のシワを伸ばします。
- もう片方の手の中指で、伸ばしている皮膚の小じわをくるくると円を描きながらマッサージします。
- 5回転を1セットとし、3回行います。
目頭
目頭のマッサージはシワを伸ばすのと同時に血行が良くなるように行います。
ですので、じんわりと血流が良くなる感じを実感しながら行うと、リラックスとシワ消し両方の効果が期待できます。
- 目頭と鼻の筋の間に両手の中指をおきます。
- そのままじんわりと力を入れて押していきます。
- ぐりぐりと押す必要はないので、化粧水を馴染ませるよりも少しだけ強いくらいの力加減で、
だんだんと下にずらしていきます。 - 鼻の先まで下りていくのではなく、目の周りにある骨の形に合わせてカーブさせながら移動します。
マッサージをする時に合わせて使いたいもの
目元をマッサージする時に一番気になるのが摩擦ですよね。
摩擦の影響を少しでも軽減できるように、ベタつかないクリームや目元専用のアイクリームなどを使用する事で、薄くてデリケートな目元でも安心して手を滑らす事ができます。
また、マッサージする前にホットタオルなどで目元の血行を良くしておくのも効果的です。お肌の表面が温まっていると、クリームなども馴染みやすくなりお肌に接する時の抵抗も少なくなります。
お肌をホットタオルで蒸してからマッサージを行う時は、お肌自体が柔らかく繊細になっているので、よりソフトタッチで行うように心がけて下さい。
目元をマッサージする上で気をつける事
目元のマッサージをする上で気をつけなければいけないのは、マッサージだけではシワを消せないという点です。デリケートなパーツを扱う時に注意が必要になるのは当然ですが、それ以上に普段からのスキンケアを怠らずに、マッサージ自体を+αと考えるようにしましょう。
何事でもそうですが、1日にして突如シワが消えることはありません。一生懸命なって1日に沢山行うよりも、継続して少しずつ行った方が結果が出やすいです。
目元を触る時はあまり肌から手の距離を離さないようにし、大きな振動を伝えないようにするのも大切なポイントです。
いくらシワが消えたからといって、その反動でたるみなどの他の悩みを増やしてしまったら意味がありません。できる限り力を入れず、風船を触るようなソフトタッチで行ってみて下さい。
まとめ
目元にシワができる理由や部位によってできやすいシワのタイプが違うので、それぞれに最適なケアを施す必要があります。原因と対処法がわかっていれば、安心してケアする事ができますよね。自分よりも周りの人に言われる方が早かった!なんて事が起こらないような、毎日鏡で自分の顔と向き合う時にできはじめの小じわに気をつけるようにしてみて下さい。
シワができるのに年齢は関係ありません。若くしてお肌の水分量が不足してシワが目立つ方もいますし、年齢を感じさせない潤い肌の方も沢山いらっしゃいます。
是非とも目元のお肌年齢で実年齢よりも若く見られるような、美肌ケアをマッサージを通して行ってみて下さい。
この記事は、ライターが収集した情報に基づいて作成されています。効果には個人差がございますので、ご自身の責任でご利用・ご参考ください。
MAYU美容家
国際文化理容美容専門学校を卒業後、都内サロン2店舗を経て独立。 現在は、都内にてヘア・メイクアップアーティスト・着付師として活動。美容歴9年。 誰かの為になるちょっと嬉しい情報を丁寧な切り口で発信していけたら・・という想いで執筆しています。Recommend
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